産経新聞 5月4日(土)7時55分配信

 海に素潜りで入りコンブやアワビを採る海女さん。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でもテーマに上げられ脚光を浴びつつあるが、高齢化などで人数は最盛期から10分の1に激減し、存続は危機に瀕している。このため、最多の海女を擁する三重県が主導して今月中にも保存会を立ち上げるなど保全が活発化。1300年以上続く「海女文化」を世界無形文化遺産にしようとする動きもある。

「天候に恵まれるといいですけどね。ホソメコンブが採れる夏が楽しみですよ」。北海道松前町の孤島で海女を1人で続ける石山ヨネ子さん(78)は張りのある声で話した。ウエットスーツに約5キロのおもりを付けて、年間200回ぐらい潜るという。

石山さんは戦後まもなく、石川県輪島市から出稼ぎにきた。「仲間が亡くなったりしてさみしくなりましたが、私はいつまでも続けるつもり」と生涯現役を宣言する。

政府や自治体は現場の把握が困難になり海女の統計を取らなくなった。民間調査で昭和31年の1万7600人が最多という記録が残るだけだ。東海水産科学協会が平成22~23年、全国をくまなく回った聞き取り調査などで、海女人口は2174人と判明。半世紀の間に約12%に減少した。

同協会によると、現金収入がいいアワビなど資源の減少などから後継者がいなくなった。いまは60代の海女ばかりで、国内最多の三重でも10年後には60歳以上の海女が全体の8割以上を占めると予想されている。

調査に携わった三重大の塚本明教授(日本近世史)によると、「恋の歌」として海女が万葉集に詠まれたほか、江戸時代には浮世絵に描かれた。三重で海女が最多なのは、同県伊勢市の伊勢神宮に海産物を献上したことや、神職らへの販売ルートが確保されていたことがあるという。

こうした海女文化を守ろうと、各地で継承活動が動き出した。

輪島市では10月に「海女サミット」の開催を計画、徳島県の伊座利漁協では「体験塾」を開講するほか、長崎県壱岐市では移住して海女を目指す女性を募集した。世界遺産の登録を目指し、運動を展開しているグループもある。

塚本教授は「海中を自由に泳ぎ回る海女は陸上と海底の世界を結ぶ希少な存在。海女を通して、資源管理や海の汚染への理解を深めることができる」と海女の魅力を語った。

■海女 海に潜って貝類や海藻を採集する漁師。寒さに耐える身体的能力が優れている女性を主体に行われている沿岸伝統漁業の一つ。水圧に負けない呼吸法が特徴で、一度に1分以上潜る人もいる。海女漁法は採りすぎないことが重要で、長時間潜れないようにウエットスーツの着用を禁止している地域もある。男性は「海士(あま)」と記載される。
最終更新:5月4日(土)11時17分

職業として成り立たなくなってきているという話である

スキューバダイビングがあるのに
わざわざ素潜りする必要性が有るのかということもある

養殖も様々開発されており
海女じゃなくてはならないという理由も無いでしょう