高代延博 | 野球指導者/野球評論家
2013年4月24日 12時51分
今年のプロ野球で一番の変化はボールだ。昨年、全くと言っていいほど飛ばなかったボールが、今年は劇的に変化している。現場の選手に聞いても「まるで違う」「よく飛びます」という声を耳にする。
昨年、144試合で94本塁打だった巨人が、今年は20試合消化時点で27本塁打。単純計算だと、今季は倍以上の190本以上を記録しそうな勢いだ。
昨年はオリックスのコーチとして「統一球」を経験したが、練習でのノックでも思ったようにボールが飛ばずに悪戦苦闘した経験がある。李大浩も「日本のボールは飛ぶと聞いてきたのに、これじゃ韓国のボールの方がいい」と頭を抱えていたものだ。それを思えば、今年は雲泥の差だ。
「ボールが飛ぶ」という声に対して、NPBは「統一球の仕様は変えていない」とコメントを出している。メーカーも、同様の見解を示しているが、データも選手の声も、それとは逆のものになっている。NPBがあくまでこだわるなら、公開で昨年のボールと今年のボールの反発力テストをしてみたらいい。きっと興味深い結果が出るだろう。
打者が好むのは飛ばないボールよりも、飛ぶボールだ。投手は受難かもしれないが、お客さんも点が入る試合を歓迎しているはず。ボールが飛ぶのは悪いことではないのだが、これだけ劇的に様変わりすると、そもそも「統一球」とは何のために導入したのか。その存在意義が問われてくる。サッカーでは0-4のスコアを逆転するのは至難の業だが、野球はひと振りで4点も入る可能性があるスポーツ。だからこそ、ボールに関して、コロコロと傾向が変わるのは決していい状況ではないと思う。
「統一球」導入の理由としては、世界基準に近づけるというのがお題目だったはず。しかし、現状は、メジャーのボールとも、WBCのボールとも違うものになっている。WBCのときも、「統一球」がプラスになったと感じたことは全くなかった。むしろ、「統一球」との違いに苦しんだのが実情だ。
プロ野球があくまで「統一球」にこだわるなら、メジャー使用球で一本化すべきだと、私は考える。日米共通の「統一球」になれば、「飛ぶ」「飛ばない」とか、ボールの違和感という問題もすべて解消し、選手は最高のパフォーマンスを見せることに集中できる。なぜNPBはそれをしないのか。
(2013年4月24日 スポニチアネックスに掲載)
普通に考えたらわかるでしょうが
公式ボールがMLB規格となれば
NPBに口のはさむ余地は無くなるわけで・・・
サッカーにおけるFIFA認定ボールと違って
公平を期して話し合いで決まるものではないもので
NPBが飛ばないボールを要求しても
MLBは勝手に統一球と言って使っているので要求に従う必要性は無い訳で
そこに世界統一公式ボールとしての資格は無い
あくまでMLB公式ボールとして存在しているだけ
まぁ・・・MLBの下請け(下部)リーグ扱いで良いという判断であれば
MLB公式球を使えばいいだけですけどね