地上波はNHKに受信料を支払わないと
視聴できない法体系になっているのだから
地上波放送も実質的な「有料放送」である訳で
地上波放送が無料放送だというような優良誤認するような報道は
如何なものなのでしょうかねぇ
日本のネトフリ幹部が語った「WBCをテレビで見たい」批判への答え
3/14(土) 16:00配信
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の独占配信に踏み切ったネットフリックス。日本の視聴者には従来と違って「テレビで見られない」との戸惑いもあるが、今のところ、大きなトラブルなく中継を続けている。この独占配信を経て、何をめざしているのか。日本のコンテンツ部門トップを務める坂本和隆バイスプレジデントに聞いた。
――WBCのライブ中継を独占配信することで、期待することは何でしょうか。
野球ファンの方や、ライト層の方にもネットフリックスをまず楽しんでいただくことが、最大のねらいです。WBCはもちろんのこと、他のコンテンツにも触れる機会にしていただきたい。最終的にはネットフリックスが生活の一部になることが、我々のゴール。WBCをきっかけに、色々な作品を楽しんでいただきたいです。
――年齢層など、想定はありますか。
野球のコアファンの方には、年齢層の高い方がたくさんいるということは理解しています。若い世代を中心とするライト層の方々にとっても、我々の取り組みが野球を知っていただくきっかけになればうれしいと考えています。
――アンバサダーに渡辺謙さん、スペシャルサポーターに二宮和也さんを起用。そして大会応援ソングには、稲葉浩志さんによる「タッチ」のカバー。ターゲットの年齢層はちょっと上めを指向しているのでは。
我々としてはそういうことは、全く考えていません。野球をどれだけ愛しているか、という観点でお願いしました。
「タッチ」についても、社内で色々議論をしましたが、マーケティング施策というよりも、ほとんどパッションで選びました。「稲葉さんがタッチ? 最高じゃん」と。本当にそれ以上でも以下でもないというのが、本音のところです。
――キャンペーン費用の規模も大きいのでは。これまでの映画やドラマと比べていかがですか。
我々の中では、最大規模で今回取り組んでいます。ただ、過去の映画や連続ドラマと比較・対照するのは難しい。まず取り組む期間が今回は2週間であることや、1度で終わるイベントでもないということもあります。
また、フェーズによっても変わります。開幕前、期間中、たとえば日本チームが決勝トーナメントへ行くのか、行かないのかなど、生き物のように状況が変化しますから、この生き物との向き合い方も重要だとは考えています。
――視聴者の中には、「地上波のテレビで見られない」と思う人もいるでしょう。ともすれば、悪者にもなりかねない。そんな空気は感じませんでしたか。
もちろん、そういったご意見も、真摯(しんし)に我々としては聞いております。
ただ重要なのは、最終的に「ネットフリックスでよかったな」と一人でも多くの方に思っていただくこと。
応援ソングの「タッチ」だけではなくて、これまでやってこられなかったこと、新しいことは何なんだろう、一番盛り上がることは何なんだろうと考えながら、一つ一つ丁寧に取り組んでいます。
こうした取り組みの積み重ねが、信頼につながっていくと考えています。
――米国では、ケーブルテレビなどでのPPV(ペイ・パー・ビュー=コンテンツごとに都度課金して視聴する仕組み)から、ネットフリックスのような配信へと視聴が移行しているようですね。
ネットフリックスにとっては、アメリカ以外でスポーツ中継の生配信を本格的に実施するのは、今回、日本が初めてです。ただ、アメリカで起きている形がこうだから日本でもこうなる、という考えはあまりない、というのが本音です。
日本における環境の違いや、世代ごとの意向といった地域性を丁寧にみながら、グローバル企業としてどういったラインアップでスポーツに取り組んでいくか。それが大事だと思います。
日本でも少なからず、新しいスポーツの見方というのは来ると思います。それが配信なのかテレビなのかは、スポーツのジャンルによっても異なるでしょう。我々配信プラットフォームの側としては、新しい視聴体験を強化していきたいです。
――パブリックビューイングの実施は、米国でも同様の施策を打っているのでしょうか。
競技によります。スポーツバーで人気の競技も異なりますから。ただ今回に関しては、アメリカの取り組みを意識しているわけではなくて、日本の土壌と言いますか、視聴者のニーズを考えるとどのようなアプローチがベストなのかを主軸に検討しました。
――それは無料のテレビ放送から有料配信に転換するマイナスイメージを払拭(ふっしょく)するため、ですか。
その観点というよりは、応援の熱量を選手に伝えるのをテーマとしています。今回は日本代表選手の出身地でもパブリックビューイングをします。このイベントを通じて、地元の応援の熱量を選手たちへ視覚的に届けることができる。それが大きな意味合いを持っていると考えています。
――「有料化」を上回る魅力は出せるのでしょうか。スポーツ中継が継続的になされないと、会員は逃げていきませんか。
WBCをきっかけとしてネットフリックスに加入していただいた後、「これだけの作品を見られるのはいいね」と思っていただき、継続して入っていたいなと思っていただけるコンテンツを提供することが、我々のミッション。そこには注力します。
たとえば、ネットフリックスには自動車レースF1の舞台裏を扱ったドキュメンタリー「FORMULA1 栄光のグランプリ」というコンテンツがあります。この作品をきっかけにF1というスポーツを愛してくれる人が増えました。自転車レースのツール・ド・フランスでも「栄冠は風の彼方に」というドキュメンタリーがある。グローバル編成のなかで、各ジャンルに魅力的なコンテンツをそろえています。
――試合中継のみならず、手法を変えながらパッケージとしてスポーツを見せられるのが強みということですか。
そういう観点からも楽しんでいただきたいと思っています。お目当ての試合を待つ間に、スポーツ関連のドキュメンタリーや他のコンテンツを見ていただき、ネットフリックスを生活の一部にしていただくことを大きな目標としています。
それに、スポーツファンは実はアニメとの親和性も非常に高いです。スポーツものの作品もありますから。そこからアニメ作品を掘り下げるように視聴する方もいらっしゃると思います。それぞれのチョイスを一つでも多くご提供するのが、重要だと考えています。
――WBCに限らず、スポーツ配信を拡大していくのですか。
野球に限らず、色々なエリアでより魅力的に伝える機会を増やしたいと思っています。来年、再来年以降を見据えた会話も今進めているところです。
その頃には、また違う技術的な進歩が必ずあると思います。それは視聴者の方々に、より刺激的な視聴体験や環境を提供できることにつながると信じています。スポーツの見方にイノベーションを起こしていきたいと考えています。(聞き手・照井琢見)
朝日新聞社
最終更新:3/14(土) 16:29
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