天空に舞う花火の夏を過ぎ
今は秋風と共にピーヒャラの笛と
テンテケテンの太鼓の音が聞こえてくる
散歩の途中にワッショイワッショイの掛け声を出して
住宅街を練り歩く御輿を担ぐ子供たちに出会った
ハッピ姿の大人はいても
ハッピ姿の子供がいないのが残念だ
私の子供の頃は、ハッピはお古が多く、
ツンツルテンに小さかったり、
ブカブカと大きかったりで、
ピッタリと合うようなものはなかったが、
それでも余程嬉しかったことを覚えている
小さなお御輿だが、それでも額に汗をビッショリかきながら
大声を出し合って顔を紅潮させた大人たちと
一緒に練り歩く姿は実に温かく颯爽としてさわやかだった
盆踊りもそうであるが、ますます大人と子供が輪をつくったり、
踊りや歌を一緒にする機会が少なくなってきているように思う
各地に残るこのような原風景は
高齢化少子化の波に洗われているようであるが
ぜひ今後に残しておきたい私たちの文化の一つである