都心でこのような半鐘のある光景を
見ることはほとんどない
郊外に出て、偶然出会ったのが、この釣鐘である
実際、手に持てば、かなり重いと思うが、
これまでに持ったことはない
田舎では、子供の頃に、
この半鐘がかなり活躍していたように思う
小学2年の頃だった。
近くの大きな旅館が焼けた時、
カンカンカーンと急を知らせる
音を聴きながら、
ブルブルと足や身体が震えていたことを
今でも鮮明に覚えている
また、ヤンチャ盛りの頃は
この半鐘のある火の見ヤグラに昇り、
悪童たちと時代劇のヒーローになって
チャンバラ遊びをしたのを想い出す
その時は、ミッチリ母親に叱られたものだ
半鐘を見ると
私にとって“恐い”というイメージと
“愉快で楽しかった”という懐かしいイメージが
重なり合って現れる