今日も、シアトルからお届けします。
Yukakoです。
そういえば、
ベインブリッジ島にしばらく行ってないけど、
今日は私の好きだった島の夏のイベント
をご紹介しましょう。
何故過去形なのかというと、
このフェスティバル、今ではポートタウンゼントのコンサートホールに場所が変わっちゃったんだよね、残念ながら
私が初めて行ったのは、
シアトル婦人会(NWN)のHさんが計画してくださった遠足
でした。
前々から何度もこのフェスティバルのことはHさんから聞いていましが、
当日、まるで私達の為に用意されたかと思われるほどのいいお天気
なんだかわくわくしてきました
Hさんと言えば、イベントの企画がとっても上手なのでも有名。
まずは、シアトル・ピアからベインブリッジ島まで30分ほどフェリーに乗りますが、
私はHさんご夫妻とカープールさせてもらうことにして、ベルビューで9時半に合流。
10時50分のフェリーに乗るのにだいぶ早く着いたと思ったのですが、すでに車が一杯です。
夏の間はフェリーは人気の交通機関です。
私達の後もどんどん車は増える一方。
結局行くことになってた他の方々とはフェリー乗り場では会えずじまい。
約30分のフェリーはあっというまに向こう岸に到着。
何度も来たことがあるHさん達は、フェリーを降りても地図をみる必要もないので私はとっても楽チン。
このあと45分位はドライブするそうだ。途中道路工事などでちょっと道が混んでいた部分もありましたが、ようやく会場に到着。
注)写真はウェブサイトよりお借りしました。
このミュージック・フェスティバルとは、オリンピック半島の一角にあるこの55エーカーもある敷地にある大きな農家の納屋で夏の間の週末に行われるクラシックコンサートのこと。
コンサートは2時からだということですが、会場は12時に開くので、早く来てピクニックを楽しむ人ですでに一杯です。
はっと気がつくと、
来ているほとんどの人達が、お年寄り。
もしかして私が一番若いんでない??
80歳には見えるおじいちゃんとおばあちゃんが、手をつないで駐車場からコンサート会場まで歩いているのはとってもほほえましいものですね~。
働いてる人もみんなお年寄り。
みなさんボランティアの人達だそうで、入場券売り場のおじいちゃんなんて、動きがとってもスローなのですが、それでも冗談を飛ばしながら楽しそうに来た人達と会話を交わしていました。
私達も入場券を買って中へ入る。
入場券は2種類あって、
- 納屋の中の席と、
- 外のLawn Seating
私達は外の席を買う。
Hさんいわく、コンサートが始まると、大きな扉を開けてくれるし、ちゃんと大きなスピーカーも納屋の外についていてミュージシャンの姿は見えなくても、音楽はちゃんと聞こえるそう。
注)写真はウェブサイトよりお借りしました。
もともと外にいるのが大好きな私は、こんないい天気の日に暗い納屋にいるよりもちろん外にいるほうがいいので問題なし。
大きな木の下のいい場所を確保しました。
ござを広げてHさんが持ってきてくださったお弁当を食べる。Hさんはイベントの企画が上手なだけでなく、お料理もとっても上手なのですね。。。。
他の人たちはまだ現れず。どうしたんでしょうか。。。
お弁当を食べた後、入場券を買った際にもらったプログラムを読んでみると、この納屋はもともと乳牛の養育を営む日系人のイセリイサムさん一家の持ち物だったのですが、
戦争が起こりイセリ一家が収容所に連れて行かれ家を没収されてしまったそうな。
その後、
このオリンピックミュージックフェスティバルを最初に始めたアランさんのもとに渡るまで何度も売買が重ねられて、
アランさんも、もともとの持ち主が誰かもわからない状態だったのですが、
ある日イセリ一家の家族が尋ねてきて、納屋を見せて欲しいと言われ、はじめてこの歴史がわかったそうな。
ベインブリッジの日系人の歴史は深いのですが、こんなところでも日系人の歴史を見るとは驚き。
本日パフォーマンスをしてくれるミュージシャンのプロフィールを読んでいると、
- 日本人、
- 中国人など
アジア人がたくさんでている。
そういえば日本には子供の頃から世界的に有名な音楽家の人が何人もいるよね。。。。
そこで何気にHさんと旦那さんに、
”どうしてアジアの人は音楽にたけてるんでしょうね”
と聞いてみた。
そこで旦那さんの返事は
”アジア人の子は両親の言うことをよく聞いてレッスンにちゃんと通うからじゃない?”
だって。
納得~~~
すべてのミュージシャン達は、オーケストラで活躍する有名な人ばかりだそうです。
他の方達がやっと到着。
やっぱりフェリーに乗り遅れ、その次の便まで待っていたそうな。
ほんと、何度も言うようですが、夏のベインブリッジ行きのフェリーはとっても混むので(特に今日みたいないい天気の日はもっと)
このフェスティバルに行く予定の人は、とにかく早めに出かけること。
そうじゃないと、コンサートだけ聴きに行くにはもったいない!!
その前にゆっくりおいしい空気を一杯吸う時間がないと価値がありません!
会場ではアルコール類も売っていますが、
自分達でワインを持っていっても、(隠れて飲めば)、文句いわれなさそうだし
お腹も一杯、
おいしいワイン、
そしてうそみたいなくらいの完璧な天気。
そよそよと気持ちいい風、
さらさらと聞こえる木の葉の音、
そして。。。この後流れてくる美しい音楽。
たとえその音楽を今まで聴いたことがないとしても、私にだって、美しい音楽くらいはわかります
私には、美しい音楽だなあと感じることが大切なんだと思います。
このすべてのコンビネーションが、
居眠りしてしまう直前の所でこんなに気持ちがいいなあと思ったのは久しぶり。
遅れてきた仲間の子供たちは、どちらかというと音楽よりは、農場に放し飼いにされていたロバ達の方に興味しんしんで、落ち着かない様子
納屋の中をのぞいて見ましたが、確かにミュージシャンの人達が演奏している姿は良く見えるかもしれませんが、
こんなに天気がいいのに暗い納屋の中で、満員。
二階席にはいすの代わりにわらが敷いてあって、その上に人が座っています。
Hさん達は以前に来て納屋の席を買って入ったものの、あんまり外の天気がいいもんで、途中から外で聞いていたそうな。
わかるような気がするわ。。。
コンサートは休憩を入れて約2時間。
今日の音楽はベートーベン、モーツワルト。
このコンサート会場にいなくても、King FM 98.1クラシックラジオステーションが毎週このコンサートを放送します。
土曜日と日曜日にコンサートがありますが、
Hさんいわく日曜日はフェリーがもっと混むそうなので、土曜日の方が行くにはよさそう。
Hさん達ご夫妻は、昔はソルダック温泉で1泊した帰りにこのコンサートに立ち寄ってたそうですが、とっても長い週末になって、帰るとかなり疲れてしまうので、別々に違うときに来るようになったとか。
コンサートが終わった後、遅れてきた人たちはもう少しゆっくりしてから帰るということで、
私達は帰りの途につきました。
帰りの道路状況は順調で、ほとんど待ち時間なしでシアトルに帰るフェリーに乗ることができました。
予想以上ともいえるほど楽しい一日を過ごした私でしたが、たった一つ不満を言わせて頂きますと、
野外で聞けるコンサートでありながら、クラシックコンサート、そしてラジオの放送があるため、犬が会場に入れないのであった。
たとえ連れてきても、車の中で待っていないといけない。
(これはダメ!!)
駐車場はもちろんだだっ広い広場なので、日陰をつくるような場所はどこにもない。
なので自分の犬が炎天下の車の中で待っていると思ったら、普通の犬の飼い主だったらクラシックコンサート楽しむどころではないでしょ。
ってことは、犬は最初から連れて行かないのが一番いいってことですね。
ということで、Hさんちのトイプードル犬ジュリちゃんも、お留守番でした。
噂によると、
納屋のオーナーがこの場所を手放してしまったので
コンサートに使えなくなって泣く泣く場所変更になったとのこと。
現在のオリンピック・ミュージック・フェスティバルは普通のコンサートみたいになっちゃいましたが、
今年の開催は8/10-9/8まで
それでもクラシック音楽ファンにお勧めのイベントです!
ハッピー・Listing to the Great Music!