今日も、シアトルからお届けします。
Yukakoです。
私は市民権を持っていないので選挙権はアメリカではない。。
が、他のシアトルに住んでる人と同じようにニュースは耳にするし、それなりに関心もある。
さて、
11月にシアトルの市長選挙を控えているのだが、
たった一ヶ月前は、エド・マレー現市長の再選確実と言われていたのに、
5月9日にとうとう脱馬発表をした。
エド・マレー市長と言えば、
ちょっとやさしすぎるとの非難を聞いたことはあるが、正義感があって前の市長と違って、今の今まで疑惑問題など起こったことがなかった。。。
が、
マレー市長はまた自分がゲイだと公表していることでも有名。
同性結婚もしている。
ゲイの市長さんなんて、とってもシアトルっぽいなあと思うだけで政治的にはなんの変りもないわけだから問題ないと思っていたけど、
今回の事件が起こってしまった。
1980年代にマレー市長から性的虐待を受けたという人達が名乗り出てきたのだ。
とってもクリーピー(Creepy)だったことは、
訴えた内の一人が、(40年近く前の話なのに)マレー市長の性器にちょっとかわったほくろがあると証言して、
市長側は、
マレー氏のかかりつけ医師からの発表でそのようなほくろはマレー氏にはないと証言した。
それにまた答えるように、マレー氏かかりつけの医師の証言は有効ではないと反論。
それを聞いているシアトル市民達は。。。
どうしてもほくろの事を想像してしまうのは当たり前。。。
そんな前の話を何故、今このタイミングで??
という質問に、
”もちろん市長選のタイミングを待っていた”
とはっきり認める弁護士。
本当の本当の事は、
私が決める事ではなくて、法律の元で決断が下されるわけなのでどうしようもないが、
ここにも以前私が話したような偏見が存在していることは間違いない。。
”ああ、ゲイの人だからしょうがないねえ~”
なんて思っている人がいることは間違いないのである。
たとえ証言をしてる人達がうそをついてるとしても、
”ゲイだからあんな嘘つかれちゃうんだよ”
なんて思っている人がいることは間違いない。
そんな偏見を許していいのだろうか。。。。
どうしてみんながみんな平等に生きていけないのだろうか。
この問題が発覚してからマレー市長の選挙戦に向けての寄付金集めもがっくり半減してしまったとも聞いているが、
市長選挙は市の為の選挙のはずなのに、
このまま自分が選挙戦に残ったら、スキャンダルの事ばかりになってしまうと辞退する決意をしたそう。
最初聞いたときは罪を認めて辞めるのかと思ったので、
本当の事はまだわからないにしても、なんだかかわいそうな気がする。
確かにこのまま選挙戦に残っても、他の候補者との戦いよりも人々の偏見との戦いのほうが大変だからだ。
夏の盆踊りに行ったときに、
マレー市長と旦那さんのマイケル(日系人)が一緒に来ていて、オープニングの挨拶で、
”このイベントはマイケルが毎年楽しみにしてるイベントなんだよ~”
と楽しそうに話していたのが印象に残っている。幸せそうだなあと思った。
市長選には出ないけれども、これから自分の無実を証明するために戦う意向があることを発表している。
本当にマレー市長が無実であれば、
うその証言をした被告達を処罰するべきである。弁護士も一緒に。
優秀な政治家の生涯を、ゲイだというだけで無駄にしてしまったわけだから。。
もしも有罪であったのならば、きちんと謝罪なり刑務所に入るなり、自分の罪を償いべきである。
有罪になった場合は、正直言って私はかなり失望してしまうだろう。
この結果、来年のシアトルは新しい市長が誕生することになるが、
大統領選挙の時も思ったけど、
こんなに大変なことに自ら立候補して市長になりたい人達の気がしれないわ~。
ハッピー・エレクション(election-選挙)!