今日も、シアトルからお届けします。
Yukakoです。
今月のディスカッショングループのテーマは
”アジア人は内向的?”
でした。
幹事さんが事前に、
”内向型人間のすごい力(静かな人が世界を変える”の
著者スーザン・ケインさんのTEDトークを送ってくれていた。
彼女の言い分は。。。
内向的な人は外交的な人に比べて
- なかなか認めてもらえないし、
- 損をしている部分も多いのでは?
ですが、内向的な人には彼らなりに得意な事も一杯あるし、
その彼らのいい所を認めてあげることによって、彼らも才能を発揮して世界もいい方向へ動いていくだろう。。
というもの。
彼女の本の中に、アジア人について述べている章がある。
アメリカのアジア人は静かと言われがちだが、みんな学問面でもレベルが高いし家族の繋がりも深いしイイ事言ってくれている。
アメリカに住む日本人ならきっと、そんなつもりは自分ではないのに、
”君、静かだね~”
と言われて悩んだことがあるのでは??
今日のミーティングに、メンター(Mentor)のお友達で日本で働いてる会社の奨学金を取得して2年間の予定でワシントン大学でMBAのクラスを取るためにシアトルにいらっしゃった方がゲストできていた。
彼女がMBAのクラスの話をしてくれたのだが、
最初の授業が進むにつれて、先生が生徒に意見を訪ねていないのに、次々に意見を述べる生徒達。。。
そのうち先生が、今まで発言をしていない生徒に手を揚げさせて、その生徒たちの机には赤い筒が置かれたそう。
それで発言をするとその筒が先生に返されたそうだが。。。
彼女はとうとう一度も発言することができずに、その赤い筒は机の上に残ったままだったそう。。
それは、彼女が英語ができないからでもなく、言ってることがわからなかったわけでもない。。
彼女としては、
- 日本の、先生が喋って生徒が聞いてる授業に慣れてるため、先生が授業を行ってるんだからその話の邪魔をしないようなタイミングで話しをなかなか切り出せない
- 他にも意見を述べたい学生が沢山いて、自分の順番を待っていたつもりだったのにいつの間にか他の学生が喋っている
他の人を思いやることを大切に思う日本人の典型的なタイプである。。。
もちろん彼女も回数を重ねるうちにコツをつかんできて発言も出来るようになってきたのだが、
逆に、クラスの中で、いつもいつも発言するのだけれども、
発言する内容にポイントがなく、彼の発言によって他の人の貴重な時間を無駄にするような人の存在も鼻につくようになってきたそうだ。
私もトーストマスターズのミーティングで同じような経験をしている。
いつもいつも発言しても内容のない事しか言わない人の意見はみんな聞かなくなってくる。
たまにしか発言しなくても、的をついていていい事言う人の話はみんなよく聞いてくれる。
日本の友達は聞いてびっくりと思うが、
アメリカでは私もよく”Quiet"(静かだね)と言われる。。
自分を売ってなんぼのアメリカの社会、
大分前の話だが、Jobインタビューを受けた時に、これでもかというくらい”自分”を売り続けた事があった。
その仕事はもちろんだめだったんだけど、後でインタビューしてくれた人と話したときに、彼が、
”君はちょっと自分の事ばかり話をしていたのでチームで働くことができるか心配だった”
と言われてショックを受けたことを覚えている。。
なんかアメリカ人みたいになろうと必死に頑張ったのにそれが裏目に出たと言われて、ガラガラと頑張りすぎてた自分が壊れていった。。。
その時、やっぱり無理しないで本当の自分をわかってくれる人だけにわかってもらえばいいと思った。。
その時無理をしてインタビューに受かったって、後で疲れてしまうのは自分である。。
このテーマを選んだメンターも、スーザンの本が40年前にあったらどんなにアメリカ人と競い合って仕事をしてきた自分が楽だっただろうかと話してくれた。
スーザンによると、約30%~50%の人が自分の事を内向的だと思っているとか。。(アジア人はもっと高い%なのでは?)
その残り全部が外交的というわけではなくて、真ん中の人も一杯いると思うけど、どっちだからいい、とか、どっちだから悪いとかじゃなくて、
お互いが、お互いを尊重しあい、尊敬しあい、やっていければいいんだよね。
ハッピー・Respect Each Other!