はじめましてこんにちは。『霧野仙子』アヴァンギャルドver.のヤルセ・ナカス役、磯和武明です。
普段は山梨の山の中で、小屋を建てたり家具を作ったり鞄を作ったり野菜を育てたり珈琲豆を焼いたりしていて、役者をやるときだけ東京にやってくるという生活をしています。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、そのままの意味です。
久しぶりに東京の街を歩くと、今の時勢、やはり楽しいだけではなく、いろんな緊張感がありますが、少しでも、そんな日々の息苦しさを忘れられる時間をつくれたら、という思いで日々稽古しております。
『霧野仙子』は、そういう力のある本だと思います。
今回、稽古場には、ヤルセ・ナカスが4人いて、霧野仙子が4人います。
それぞれ4組、全く同じ本を読んでいるはずなのに、出来上がる空気は全く違うもので、それぞれが魅力的、この感じがすごく面白いのですが、ちょっと説明が難しいので、是非いくつかのバージョンを見比べてみて欲しいと思います。
また、Project Nyx で『霧野仙子』を上演するのは今回で5度目?だそうですが、前回までの公演とも絶対に違うものになっているので、以前観たことがあるという人にも、是非観てほしいです。
やなせたかしさんの幻の絵本、朗読劇、しかもアヴァンギャルドという、なんだかハードルの高いバージョン名ですが、相方の古藤ロレナさんがなんだか(めちゃくちゃ良い意味で)普通ではないので、とても面白くなる予感がしています。
もうあと一週間ちょい。
感染対策をこれでもか!と実施した上で、劇場でお待ちしております。