22日朝 岡山市の姉妹都市であるコスタリカのサンホセから、ジゼル・ペレイラさんが、岡山市長に表敬訪問にいらっしゃいました。
コスタリカ交流協会の方々とともに同席させていただきました。ジゼルさんは、31年まえご主人の大学での研究の関で、岡山にお暮らしでした。
岡山市、サンホセ市の国際交流もやはり、人と人。顔の見える外交がいかに大切か今回も強く感じました。ジゼルさんは、岡山時代の息子さんの幼稚園の先生に再会し、互いに涙されていました。
皆さま、今年もそろそろ終わりに近づいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
先月の11月定例議会で、3度目の個人質問をさせていただきました。
その質問内容をこちらにアップします。
寒い日が続きます。風邪などひかれませんように、お気をつけください。
個人質問 平成19年11月定例市議会 新風会
北川あえ
新風会、北川あえでございます。議会が真剣な議論の場であり続けるよう、3回
目の個人質問となる今回も、自らの責任感を新たにしつつ、真摯に質問をさせてい
ただきます。よろしくお願いします。
今日は二つの大切なテーマについて質問をさせていただきます。一つ目はESD、
「持続可能な開発のための教育」についての質問でございます。2つ目は、地震の
ための防災ラジオについてでございます。
まず、一つ目のESD、「持続可能な開発のための教育」についてお伺いいたしま
す。これをご覧下さい。(ESDと書いたA3のボードを見せる)。ESDと書いてござい
ます。皆様ご存知とは思いますが、あえてお伺いいたします。ESDとは何でしょう
か。(次のボードを見せる)。ESDとは”Education for Sustainable
Development”の略称です。日本語に直すとこうなります。(3枚目のボードを見せ
る。) 「持続可能な開発のための教育」です。
「持続可能な開発のための教育」、まだまだ耳慣れない言葉かもしれません。し
かし、岡山市はこの持続可能な開発のための教育に関して先進的な取り組みを行っ
ている自治体です。
2年前の平成17年6月、岡山市域が国連大学から持続可能な開発のための教育に関
する地域の拠点(RCE)に認定されました。岡山市域は世界最初の拠点認定というこ
とで、大いに注目を集めたところでございます。
それから2年余り、岡山ESDプロジェクトに参加する組織は100余りに広がってきて
います。また、岡山大学では、本年、平成19年4月に、ユネスコチェア・プログラム
の認証を取得され、持続可能な社会づくりのために、国際的にも貢献できる専門家
の養成等を目指されているとお伺いしております。これに関連して、10月27日~11
月3日まで、岡山県国際団体協議会とともにアジア各国の関係者等の参加のもと、
ESDをテーマとした「公民館サミットin岡山」を開催し、「ESDと地域づくりに関す
る公民館とコミュニティーセンターの役割に関する岡山宣言」をまとめる等の素晴
らしい成果があったとお聞きしています。
このように、岡山市域におけるESDの取り組みは、どんどん広がってきており、私
も大変うれしく思っております。この前進をさらに発展させて、「国連ESDの10年」
や岡山ESDプロジェクトが目指す最終目標である、全ての人の意識改革とこれに基づ
く持続可能な社会の実現のためには、より一層の取り組みの強化が求められところ
でございます。
「持続可能な開発のための教育」とは、耳に新しい言葉ではありますが、決して
新たな取り組みではなく、その要素は、環境教育をはじめ、国際理解、男女共同参
画、消費者教育、食育などでありまして、これまで広く、学校や社会教育施設、NPO
活動、企業内研修等で行われてきたものです。そういった個別に行われてきたそれ
ぞれの取り組みや分野を、ESDでは相互につないで、総合的にコーディネートしてい
くことが求められています。
このようなことから、岡山ESDプロジェクトは、地域でこれらの幅広いESD関連活
動を実施している多くの組織が、ESDの必要性について理解し、ESDの実施能力を高
め、主体的に取り組んでいくとともに、それらの組織間で緊密な連携をとっていく
ことが重要になってまいります。
そこでお尋ねさせていただきます。岡山ESDプロジェクト推進の事務局を担ってい
る岡山市としましては、このような視点に立った取り組みを進めてこられたと思い
ますが、これまでの成果と課題はどのようなものがあったのでしょうか。また、今
後の方針はどうなっているのでしょうか。
先ほども述べましたように、ESDは多くの分野、領域にわたっています。岡山市役
所の中でも、ESDに関わる各部署は多岐にわたっているものと考えます。これらの部
局におけるESDに関する取り組みや部局間の連携状況はどのようになっているのかに
ついてお答えください。
平成17年の開始当初、国連大学が認定した「ESDに関する地域の拠点」は、世界全
体でわずか7か所でした。それが、現在では、国内6都市を含め世界50都市となるほ
ど、ESDに関する取り組みが大きく広がってきています。先ほども申しましたよう
に、岡山市は世界最初の認定地域としての誇りと責務があると考えています。
その責務とは、市民とともに一層取り組みを強化し、その成果や課題等に関する
経験を、国連大学などを通じて、世界に発信していくことだと考えています。岡山
市から発信するESDの実践が、「国連ESDの10年」プロジェクトの推進に寄与し、ま
た、持続可能な社会が世界中に浸透していくことに貢献できれば素晴らしいことだ
と考えています。
もちろん、岡山市から発信するだけではなく、他の地域の優れた経験を学ぶこと
も、岡山地域でのESDの効果的な推進にとっても大変重要なことと認識しておりま
す。
そこで、市当局にお尋ねいたします。岡山ESDプロジェクトの成果や課題のとりま
とめはどのようになっているのでしょうか。また、その国内外への発信はどのよう
な方法で、いつ、どこでなされているのでしょうか。さらに、ESDに取り組む国内外
の地域と岡山地域との情報交換や交流等に関する現状と今後の方針についてお聞か
せください。
さて、岡山市には素晴らしい制度があります。それは「岡山市エコイベント実施
要項」という市の訓令でございます。ここにプリントアウトしたものを持って参り
ました。これでございます。この岡山市エコイベント実施要項は、3年前の平成16年
3月23日に制定された市訓令甲第9号ということでございます。
このエコイベント実施要項はとても素晴らしいものです。少し中身を紹介させて
ください。この訓令は、「岡山市が実施するイベント等について、その計画段階か
ら実施、後処理までの過程において、イベント自体の楽しさや開催目的を損なうこ
となく、環境配慮に取り組むための必要な手続き」です。
この訓令が定める手続きは、岡山市が実施する予想参加人数又は参加人数の実績
が1,000人以上のイベントに適用されます。この訓令が適用されるイベント等は、そ
の開催による環境への負荷を最小限にするために、次のような環境配慮を行うこと
となっています。省エネルギー・リサイクル、ごみの減量化・リサイクル、交通対
策、会場周辺の環境保全、環境意識啓発・運営体制の整備の5項目です。
担当課等はイベント等を企画する段階で、環境配慮責任者を選任し、原則として
イベント開催60日前までに行動計画書を提出することとなっており、イベント終了
後に、訓令の規定に基づき報告書を提出することとなっています。
さて、その行動計画書は、この訓令の中にありますチェックシートに基づいて作
成することになっています。このチェックシート、(現物を見せる)、これが現物
でございますが、とても素敵なものです。多くの項目がありますが、例えば、「チ
ラシ・ポスター等の印刷物の発注を必要最小限に抑える」、「チラシや会場の表示
等に環境配慮への取組を明記しPRを行う」、「委託業者・スタッフの職員・出展者
等に環境配慮の内容を周知する。」、「参加者にごみを持ち帰るように呼びかけ
る。」、「マイバッグの利用や、簡易包装を呼びかける」などがあります。これら
に対して計画を立て、終了後、評価を行うこととなっております。それが報告書に
書かれるわけです。
そこで、市当局にお伺いします。まず、昨年度、岡山市が実施したイベントの中
でこの訓令が適用されたのはいくつあるのでしょうか。またその中で行動計画書を
事前に提出した事例はいくつあるのでしょうか。行動計画書が提出された際に、訓
令第7条第3項に基づき、代表幹事がイベント担当課の環境配慮責任者に意見を述べ
た事例はいくつあるのでしょうか。さらに、訓令第11条に基づき、代表幹事が報告
内容に関して、環境配慮責任者に改善等の指示を行った事例はいくつあるのでしょ
うか。
行動計画書や報告書の提出は形式に終わってはいけないと思っています。提出さ
れたものは適切に審査し、助言・指導などがなされなければいけないと考えますの
で、訓令第7条第3項及び訓令第11条に基づき過去に行われた助言・指導などの例を
お答えください。また、この訓令の結果、大きく改善されたことなどがありました
らご紹介ください。
質問させていただくには少し早いかもしれませんが、平成21年の春に岡山市で開
催される緑化フェアについてお伺いします。まだ1年半先のことではございます
が、当然、今から計画をしていることですので、あえてお伺いをさせていただきま
す。緑化フェアの予想入場人数は約80万人と見積もられていますが、これだけの
人が集まるこの緑化フェアにおける環境対策はどのようにお考えなのでしょうか。
またこの緑化フェアは先ほどの訓令の対象となるのでしょうか。当局のご答弁を求
めます。
本日、二つ目の質問テーマに移らせていただきます。今年、岡山市が策定した
「都市ビジョン」の「安全な都市基盤プロジェクト」として、災害時における総合
的な防災協力体制づくりが掲げられております。そこで、防災システムについて質
問させていただきます。
皆さんは、「緊急告知FMラジオ」をというものをご存知だと思います。「緊急告
知FMラジオ」とは、万一地震や水害などの緊急災害が発生した場合、自動的に電源
が入り避難勧告情報などを伝えるFMラジオのことで、私たちの生命、財産を守るた
めには大変便利なラジオです。
お隣の倉敷市では、すでにこの取り組みがなされており、倉敷コミュニティメディ
アとともに、倉敷市は本年1月に「防災まちづくり大賞消防庁長官賞」を受賞され
たと聞いております。
今日、自然災害の中でも異常気象や台風については、発生から進路予想まで詳細
な情報が常にテレビやラジオのみならずインターネットで得られる時代となり、事
前の防災対策が可能になってまいりました。
しかし、地震についてはいまだに余地が難しいものの、近年の技術の進歩から、
地震波伝播の観測により数十秒から数秒前に地震が来ることが解るようになったと
のことです。
何の前触れもなく突然やってくる地震は、揺れによる被害ばかりでなく、津波や
火災などがあいまって甚大な被害が発生するもので、特に中国・四国地方において
も東南海・南海地震の発生が近年高まっているとの議論がなされています。
晴れの国、岡山は幸いなことに大きな災害に見舞われることが比較的少なかった
地域ではありますが、大地震が来ないとは言い切れません。特に子どもたちが集う
小学校、中学校などの学校施設における地震の緊急告知は必要なのではないでしょ
うか。
そこでまずお伺いします。岡山市立の小学校、中学校の校舎の耐震化の進み具合
はどのようになっていますでしょうか。岡山が万一、大地震に見舞われても、学校
の校舎が耐えられる構造になるにはまだ長い時間がかかるのでしょうか。学校の校
舎の耐震化の進捗についてご答弁をお願いします。
たとえ、校舎等がまだ耐震構造にはなっていないとしても、地震直前に数十秒の
時間があれば、適切な避難あるいは身の守り方ができる場合が多いのではないでし
ょうか。その意味でも、倉敷市が取り組んでいるような緊急告知システムが必要に
なってくると思います。市当局にお伺いします。現在、岡山市の大地震等に関する
緊急告知システムはどのようなものがあるのでしょうか。もし存在するとすれば、
それは数十秒から数秒の時間を避難等に有効に使えるような迅速な伝達システムに
なっているのでしょうか。
市役所にそのような地震の予報が伝わったとして、直ちに各小学校・中学校等に
伝達され、子どもたちの命が守られるような通信システムが現在あるのでしょう
か。もしないとすれば、緊急告知用の防災ラジオを少なくとも小学校・中学校に設
置することを検討していただきたいのですが、いかがでしょうか。
ここに倉敷市で使われている防災ラジオの現物を持って参りました。これでござ
います。このようにコンパクトでかわいい外観ですが、非常時にはこのラジオに自
動的に電源が入り、地震情報、避難勧告情報が流れます。本年平成19年9月から
気象庁が緊急地震速報を出していますが、その情報が即座に自動的にこのラジオで
受け取れるわけです。この緊急告知ラジオには、「こくっち」という愛称がついて
いるそうです。「こくっち」、子どもにも親しまれる名前をつけ、いつも身近にお
いておくラジオになっているようです。
岡山市でも、是非、この「こくっち」のような防災ラジオシステムを市内の小学
校・中学校に設置していただきたいと考えています。校舎を全て耐震構造に建て替
えるには莫大な費用と年月がかかります。校舎の建て替えも進めていかなければな
りませんが、明日大地震が来るかもしれません。岡山の宝ものである子どもたちの
命を守るためにも、防災ラジオシステムの導入をお願いしたいのですが、市当局の
お考えはいかがでしょうか。
岡山は災害の少ない地域と言われ、特に地震の防災意識が薄いとも言われており
ます。したがって、日頃から学校においても、防災意識を高める指導や取り組みが
必要です。現在、小・中学校において児童・生徒たちへの防災指導や避難訓練など
はどのように行われているのでしょうか。また、大地震を想定してのマニュアルな
どはあるのでしょうか。子どもたちにはどのような指導がなされているのでしょう
か。教育委員会当局のご所見をお伺いします。
小・中学校へこのラジオシステムが導入されれば、地震到達までの数十秒から数
秒の貴重な時間内で子どもたちを守ることになります。システムに応じた避難訓練
も是非行っていただきたいと思いますが、当局のお考えはいかがでしょうか。
最後に、このラジオシステムが小・中学校から一般家庭へと波及し、市民の皆様
お一人お一人に自らの防災意識の向上を図っていただくことにより、岡山市全体が
災害に強い「街」となるよう願っております。
本日は、ESD(持続可能な開発のための教育)と防災ラジオについてお伺いい
たしました。市当局のご答弁をお願いいたします。
再質問
ご丁寧なご答弁ありがとうございます。ESDに関しても、防災に関しても力強い
取り組みをされていることを聞き、嬉しく、また頼もしく感じました。
先日の新風会代表質問のときにも出てまいりましたが、緑化フェアのサブ会場が岡
山城・後楽園となっていまして、また、西川緑道公園が協賛会場となっています。
「緑豊かな潤いのある街づくり」をコンセプトにする緑化フェアに西川緑道公園が
協賛会場として参加することはとても意義があることだと思っています。岡山の中
心市街地を貫き、水と緑を感じながら散策を楽しめる空間、それが西川緑道公園だ
と思います。
この西川緑道公園での緑化フェアの企画は市民提案型だとお聞きしています。「潤
いあふれる街づくり」、そして「環境にやさしい暮らし」 を開催方針としている
緑化フェアですから、市民の皆様が提案し、市民の皆様が企画し、市民の皆様が集
う西川会場を市民提案型の環境配慮指針で作っていってはいかがでしょうか。
市民の皆様も岡山の環境に大きな関心をもってくださっています。岡山の環境を守
る活動をしていくださっている方も大勢いらっしゃいます。そのようなNPOなど
もたくさんあります。岡山市が主催するイベントはもちろん、主質問でとりあげた
岡山市の訓令を適用していただくわけですが、市民提案型の会場である西川緑道公
園での協賛会場では、市民の皆様に環境保護、環境配慮の指針、方針をご提案いた
だくというのはいかがでしょうか。それぞれの企画・イベントの主催団体に、「私
たちはこんな環境配慮を提案します。」とか、「このようにしてゴミを減らしてみ
ます。」とか、「こんな取り組みをするので市当局の協力をお願いしたい」といっ
た市民の皆様の声を聞かせていただくというのはいかがでしょうか。
市民の皆さまでつくる環境指針で、市民提案型の会場をつくっていく。素晴らしい
ことだと思うのですが、市当局のご見解をお伺いします。