全てのものは循環させることで活性化する② | ぶるーじょーのブログ ヒマラヤへ直球勝負

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フリーター。25歳。ヒマラヤの8000m峰14座を酸素ボンベなしの単独で登るのが夢です。自然で学んだこと、素敵な人との出会いを通して生きる想いを伝えたい。







まず、溜め込む発想から脱出して循環させるという方法に切り替える必要がある。
 
そのために、手っ取り早いのが自分が何気なく持っていたもの、主に使っていなかった登山用品を中心に手放すということだ。
 
この考え方を実践する以前、自分の持っていた登山用品を中古リサイクルショップに持っていった所、カナダで850ドルで購入したー40度用の寝袋が「これだったら1万円ですね」と言われてショックを受け、そのまま持って帰った経験があった。笑 マッキンリーとほか数回しか使っていないで、奇麗な見た目だったのもある。
 
ただ、よくよく考えてみればこの時は高く売れるか不安で、意識的にかなり後手に回っていたような記憶があったのも事実だ。つまり、自分自身が「足りないから少しでもお金を増やさねばならない」というネガティブな発想のもとでやっていたことになる。
 
 
 
 
 
では、今度は「この寝袋を含めて周りのものを循環させて活性化し、自分の周りのエネルギーを一新しよう」というある種前向きな発想のもとに動いてみることにした。
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そのために、結局相手に足下を見られて安い値段で買いたたかれるリサイクルショップはさけ、ヤフーオークションというネットのオークションに登録し、自分で自分のものをアピールして売り、循環させていく作戦にした。
 
 
一つの品ごとにタイトルや値段設定を考え、どこでどういう経緯で購入したか、品物の状態は奇麗か、参考価格はいくらか、などを考えたり調べたりしながらオークションページを作っていく。
 
これが案外、めちゃ面白いのである。
 
不特定多数の人間が見て値段設定を決めてくれるので、ある意味すごい公正であるとも言えるし、自分の大切に使っていた品が多くの人にお気に入りマークをつけてもらったりすると地味に嬉しい。
 
何個か売ってみてわかったことだが、始めからこの値段で売りたい、と思って作成段階で高い値段を付ければつける程、他人は注目しないという点である。
 
要するにオークションという世界では、「お得感」が大事なのだとわかった。普通より安く買えるかもしれない、お店ではない値段で掘り出し物をゲットできるかも、と思ってもらうことが購買意欲をかきたたせるのだろう、と。
 
そこで本番。
 
私の循環させたい、売りたいもののなかで一番高い「ノースフェイス インフェルノ ー40℃」の出番である。
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値段設定は「1円」にした。要するにそちらの人たちで自由に競って、値段を決めてくださいということである。これが一番注目する人が増えるからである。つまり、参考価格が高いものを1円で出品する程、結果的にその商品を追い、買いたいと思う人数を増やすことで、結果的に落札価格が高くなるという作戦だ。
 
最初から7万円とかで出品するとお得感も糞もないのである。
 
カナダ、ホワイトースにある小さなアウトドアショップで購入したこと。アメリカ製の正規品であること。商品の特徴として、地球の極地や8000m峰で使用するモデルのため、日本でも厳冬期以外が使用しないでくださいなどの煽り文句も一応つけることにした。笑
 
 
結果、購入価格850ドル、リサイクルショップで1万円の提示を受けた私のノースフェイス寝袋が、59000円で循環できた!!奇麗な保存状態だったとはいえ、まさか新品の6割以上で売れるとは。
 
まさに作戦勝ちであり安月給の私のテンションは最高潮に。
 
 
ここまで読むと「何が循環だ、ただのオークション売却記じゃねーか」と思う方も多いと思うのだが、私はそれとは別の意味の手応えを感じていた。
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(③に続く)