高度順応の山変更。再びトロンピークへ! | ぶるーじょーのブログ ヒマラヤへ直球勝負

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フリーター。25歳。ヒマラヤの8000m峰14座を酸素ボンベなしの単独で登るのが夢です。自然で学んだこと、素敵な人との出会いを通して生きる想いを伝えたい。

ここ数日、ネパールの友人と計画について詰めて話し合った結果、アマダブラムのために事前に登る高度順応のための山を、7000mのティリチョピークから、6200mのトロンピークへと変更することで決定した。

 

選択肢を広げるため、複数のネパール登山会社、トレッキング会社にコンタクトをとった。

 

しかし、私のソロでの登山に対して融通をきかせてくれるところはほとんどなく、そんなとき一番親身になって聞いてくれたのが、前回ネパールで出会った友人のミンマさんであった。

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真ん中がミンマさん。 

以前私が登山申請を依頼したトレッキング会社のボスの息子さんで、現地でいろいろ私のことを気にかけてくれたり、震災後に一緒にボランティアに連れて行って、手伝わせてくれた青年だ。(年が同じで、気が合ったのでFBで友達になっていた)

 

彼が仲介役になっていろいろとマネジメントしてくれたおかげで、私の希望を可能な限り(正直今となっては申し訳なくなってくるくらい)聞いてもらった。

 

まず、私がぜひとも行きたいと思っていたティリチョピークのパーミットをとるのに、莫大な費用が掛かるということがわかり、その結果ほとんどタダ同然で行けるトロンピークに変更しようということになった。

 

なぜ費用がかかるかというと、現在ネパールでは、どの山のパーミットをとるにしても、すべての隊、または個人にリエゾンオフィサーと呼ばれるBCでの連絡、責任者を同行させることを法律で義務付けているからだ。つまり私がどこかの山にネパールで登りたいと思ったら、必然的にこのネパール人の同行費用や保険、旅費なども負担しなければいけないことになる。

 

裏技はあり、ダウラギリやアマダブラムのような有名な山ならば必ずどこかの隊がシーズン中に登るので、その大きな隊のパーミッション名簿に名義上のみ自分の名前を載せてもらうかわりに費用をぐっと安くしてもらうということも(一応)できる。

 

しかしティリチョピークは秘境と呼ばれるようにあまりアクセスがいいわけではなく、数年に一度どこかの少数登山隊が登るくらいなため、私がリエゾンオフィサー含む費用を全負担した場合は、なかなかシャレにならない金額になるというわけだ。

 

したがって、アンナプルナ周遊トレッキングの途中にあるカタンカンと呼ばれる山の次鋒であるトロンピークに再チャレンジ(前回は吐き下し+大雪の極寒でスルー)しすくなくとも6200mにしっかり順応した後、一度カトマンズに帰り休養&再準備し、アマダブラムのある最寄りの空港、ルクラへと飛び、ノーサポートトレッキングでアマダブラムBCを目指す。

 

アマダブラムは、やはりぜひとも西壁から登りたい。そのため、山野井さんが厳冬期に通ったノーマルの南東稜の肩6300mに出るルートか、この下の画像にもある新ルートのようにimage

 

左寄りに舵を切り、氷壁のなか6200mで1ビバーク入れるかは壁の状態をみて決めることになるとは思う。


初めはアマダブラムの高さを越す標高の山、できれば7000m以上で高度順化できればベストだと思っていたが、逆にそこに拘ることでどのくらいの期間がかかるかわからないというデメリットもある。なので、勝手がわかるアンナトレッキングでの順応でスピーディに最小限の体力消費でアマダブラムBCまで行くという案も悪くはないと思った。


6200mでも、アマダブラムの山頂との差はわずか600mなので、許容範囲と判断した。

 

この一連の計画で、途中の宿代や食費などを自分で負担すること、往復まですべて自分で旅をやりきることを条件に、当初予定していた費用の半額以下にしてもらった。

 

これで装備にもかなり費用をさけるし、一気に楽になった感がある。ミンマさんには感謝の気持ちでいっぱいである。なにか喜んでくれそうなお土産を買っていこう。

 

今は、自分がお店を辞めたあと、20日以降に国内で登る山もほとんど決まってきている。かなりハードなスケジュールになりそうだが、それ以前に実は今インフルで寝込んでいる最中なので、早く全快して体力を取り戻すのが先決なのだが。(笑)

 

最後に、ミンマさんがガイドとしてお客さんをロブチェイーストとアイランドピークに登らせたときの写真

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アイランドピーク登山中らしい。


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ロブチェイースト6100mの山頂で、エベレストをバックにして。 

いい写真だ。