期末の試験が終わり、夏休みまであと少し!
という8月頭のある日。
僕はレポートの締切に追われ、友達と連日大学でパソコンの相手をしていました。
パソコンルームは100人以上が入れる広い部屋でしたが、ほとんどの人は夏休みということもあり、ポツリポツリと閑散としていました。
そんな中、部屋の前の方で女の人がひとり、黙々とパソコンに向かっているのを発見。
この女性の名は智子。
この年の春に、他の大学から転入してきました。
同じ授業や接点はほとんどなく、しゃべったこともありません。
でも、その子のもつ雰囲気やオーラがまわりの人とは明らかに違うように感じて、
印象にしっかり残ってました。
「ちょっと話し掛けてみようかな…」
フワッとそんな軽い気持ちが頭の中に。
もし、相手にされなくても別にいいし…
話が盛り上がって仲良くなれたらラッキーじゃないっ!?
なんて浮ついた思いが頭の中を支配して、気付いたら話し掛けていました。
とは言っても、話題なんてそうそうあるわけではなく、
数少ない共通講義をネタに友達を巻き込んで、3、4人で話をしました。
何がよかったのか、話は弾み、その日のうちにアドレス交換までしてしまいました。
普段、彼女以外の女性とこんなにとんとん拍子で話が弾んで仲良くなることなんてありえない僕は、
先のことも考えず、ただ浮かれているだけでした…。