「今頑張れば、後で楽できるよ。」


息子が中学生の頃、私は息子にこの言葉をよく言っていたように思う。




勉強をサボってばかりいたら、後になって分からない所だらけになり、遡って学び直す事になるから



《だから今、しっかり勉強してね》



そんな意味で気軽に言っていた

「今頑張れば、後で楽できるよ。」

というフレーズ。




息子はよく勉強していた。

そして、県立トップ高校に入学した。



中学生の時に一生懸命勉強して頑張ったから


《後で楽できる》


高校に入ったから、後はもう楽になれるんだ、と



そう思ったのかもしれない。


高校に入ってから、あまり勉強をしなくなった。





高校に入ってみると、そこはゴールでは無かった。

大学受験に向けてのスタート地点だった。





中学から高校へ

高校から大学へ


進級したり、進学したり

年を追う毎に、難しくなっていく学習内容。



そこで一番必要な事は



高偏差値の学校に入る事でもなく

ライバルを出し抜く事でもなく

良い成績を取る事でもなく



【学び続ける姿勢】



ただそれだけだった。




高校に入っても

大学に入っても

会社に入っても


学ぶ事はたくさんあるし、終わりもない。




【ずっと勉強しなければいけないなんて、嫌だ】


そう考えるのか


【もっと知りたい もっと出来るようになりたい】


そう考えるのか



その考え方の差はとても大きい。


学ぶ姿勢に直結するし、社会人としてどちらのタイプの人間と仕事をしたいか?と考えた時、自ずと答えは出るだろう。




「今頑張れば」


ではなく



好奇心を持ち続け、

努力を続けられる人になれるように


自分を信じて、

学び続けられる人になれるように



もっと違った声掛けがあったはずなのに。


安易な声掛けをしていた事を後悔している。