私立大学入学定員厳格化の影響がかなり大きかったこの年の受験。



既に、息子が中学3年生の時に分かっていた事ではあったが


実際に体験してみて、これほど厳しい受験になるとは想像以上だった。


私立大学では推薦入試枠も増えていて、そうでなくとも一般入試枠はそもそも激戦だ。


【A日程3教科受験で募集8名】

【B日程3教科受験で募集5名】


各大学の募集要項に載っている募集人数の圧倒的な少なさに驚きしかなかった。


しかも


定員厳格化により、大学は入学定員を大幅に上回って入学を許可する事が出来なくなった。


恐らく、


定員を上回らないように、慎重に合格を出し

入学辞退を受けてから、少しずつ繰上げ合格を出しているようだった。



それにより、各大学の入学難易度は上がった。



例年なら、偏差値50で合格出来た大学に偏差値50では合格出来ないのだ。



高偏差値帯の生徒達が、安全策を取って下の偏差値帯の大学群を受験し、合格を勝ち取っていくのだ。



下の偏差値帯の生徒達も、安全策を取って更に下の偏差値帯の大学群を受験し、合格を勝ち取っていく。



高校でろくに勉強してこなかった息子が

その熾烈な争いの中で、合格を勝ち取るのは余りにも無謀だった。


準備も足りないし

覚悟も足りない。




予備校を慌てて探し、入校したものの


浪人をするということは


【どこにも所属していない】状態であり

【もう後が無い】という状況だ。


本当に自分自身を厳しく律する事が出来なければ、時間もお金も掛かるだけなのだ。



充分に準備は出来るのか?

充分に覚悟は出来ているのか?



そんな焦燥感に駆られながらも


結果を一年後に先延ばしにしたという安心感もあり



息子を信じようと自分に言い聞かせた。