息子が中学3年生の時、重大なニュースがあった。
当時は大きく報道されていなかったが、
私はそのニュースを見て、とても動揺したのを覚えている。
そのニュースとは
【私立大学入学定員厳格化】だ。
息子はその時、高校受験の真っ只中だったが、
ちょうど大学を受験する頃にその制度が始まるという事だった。
それまで私立大学では、定員を大幅に超えて合格者を出していた。
合格しても、入学辞退者が多くいたためだ。
それが、この制度により
定員を超えて入学させた場合に、国からの補助金を減らす事になるというのだ。
補助金が減らされたくない大学は、定員が8人なら8人しか入学させないという事だ。
大学入試がかなり厳しいものになると、安易に想像出来た。
その時息子が中3ではなく、まだ小学生だったら、、、
高校入試へのアプローチは全く違っていただろう。
こんな事なら、もっと小さい時から英語を習わせておけばよかった。
こんな事なら、初めから私立大学附属高校を目指して勉強させておけばよかった。
・・・後悔したところで、もう前に進むしかなかった。
抑えの私立高校2校も、第一志望校の国立高校も、県立高校も
どこへ入学しても、3年後に大学入試が控えている。
中学生でこんなに大変な想いをして勉強して受験しても
また直ぐに大学入試が控えている。
それは分かっていた。
しかし、
【私立大学入学定員厳格化】とは
、、、想定外だった。
数年の周期で大学入試制度が変わると
その度に
その制度に埋もれてゆく生徒が出てくるのではないか。
※実際、定員厳格化の制度の後には
センター試験から共通テストへと移行。
そして今度は『情報』が共通テストに加わります。
毎年募集要項をしっかりと確認する必要があります。
息子は中3で、高校入試も終わってないのに
大学入試が心配になった。
ああすれば良かった
こうすれば良かった
と、あれこれ後悔していたが
そもそも、そんなに気持ちがブレるのは
息子の気持ちを置き去りにしていたからだったと、今ならはっきりと分かる。
