息子が通っていた高校は公立だったため、授業料などの学費負担は軽かった。


トップ高だったので、塾や予備校無しに大学へ進めるものと思っていた。



ところが、実際には



高校3年生になり、受験モードに入り、教科書を使う授業が終わる頃には


クラスメイト達は、塾や予備校に通い始めていたようだった。



高校でも勉強し

塾や予備校でも勉強し

受験プランをプロと相談しながら、戦略をしっかりと立てて取り組んでいたようだった。


 

そうとは知らなかった我が家。


受験が終わり、予備校を探し始めていた頃


クラスメイト達は『継続して同じ予備校に通うらしい』という話を聞き


その時になって初めて


出遅れていた事に気が付いた。




いや、元々高校時代に勉強していなかったのだから

出遅れたも何も無いのだが。




我が家も早く予備校を探さなければ、、、!


来年の受験には間に合うように準備を始めなければいけない。



始めなければいけないのだが、



予備校の学費は高額で驚いた。


しかも、入学前に一括で支払う必要がある。




分割で支払うにしても、確か6月までには耳を揃えて支払わなければいけなかったように記憶している。




そしてその金額には、夏期講習や冬期講習は含まれていない。




息子の大学進学のためにと金銭面では準備をしていたものの、


高い受験料を支払った後に


高額な予備校の学費を支払い


さらに


翌年の受験料の負担。



翌年の受験は、確実に浪人を回避するために

現役時代よりもさらに幅広く受験する事になる。

その受験料は、この時点で未知数だ。




こんなにお金がかかるなんて。




大学受験は一体誰のためなのだろう。




勉強している息子、受験生のものであるはずだが


この少子化時代

大学全入時代と言われる昨今、

受験も塾も予備校も高額だ。



《経済効果は凄まじい》

と考えてしまうのは、私だけだろうか。



第一志望校に合格していれば、こんな捻くれた考えなどしなかったのだろうが。




息子にとって

もっと生きたお金の使い方があっただろうな、と


考え始めるとキリがない。




大学に入る前なのに

受験して、浪人して、また受験して。


大学入ったら入ったで、数百万円の学費負担が待っている。




何のために大学へ行くのか。

何を学びに大学へ行くのか。


その受験は本当に必要か。


子ども自身の希望なのか、

親の敷いたレールなのか。




私自身が冷静さを失い

息子を受験戦争へと駆り立ててしまった。



高校受験をして

トップ高校で勉強をして

周りに流されるまま、一般受験をした。






そして、浪人。





これは息子の望む道だったのか。