高校3年生の11月に行われた三者面談で


息子の志望校である

国立大学も

私立大学も


担任からは「無理です」と言われた。




息子は県立のトップ高校に通っていて

高校偏差値は70〜73だ。



その高校に入学出来たのだから、


《本気で取り組めば、出来る》


という雰囲気もあったし、私も息子に期待していた。




高校の持つ、輝かしい合格実績は


《我が子にも当てはまる》


と、勝手に信じて疑う事も無かった。





「浪人は出来ますか?」

と担任は言った。





息子の志望校は、全て「無理ですよ」と言われている。



それでも、


浪人してでも、



息子の希望を叶えたい。



私は「大丈夫です」と、言ってしまった。




高校では浪人する生徒も多かった。



もちろん現役合格を全力で目指しつつ、であるが


現役合格出来なくても

浪人を選択し、もう一年全力で取り組み


第一志望大学へと

高偏差値の大学へと


進学していくのだ。




《息子だって、きっとその流れに乗れるだろう》

などと


勝手に期待して

勝手に信じて



浪人する事を許可してしまった。