高校2年生の3学期は
【受験学年0学期】と位置付けられ、
高校は一気に受験モードへと加速していった。
高校3年生の時は
それまでと比べても、模試の回数が多かったように記憶している。
息子は、成績表を一度しか私に見せていない。
私は
息子の模試結果が気になって仕方なかった。
しつこく見せるように言い、見せてもらう事に成功したのだが
ここで一つの問題が。
模試の結果を見ると
志望校判定に見た事もない印があったのだ。
普通は、ABCDEの5段階で判定が出るのだが
そのいずれでもないのだ。
その印がどういったものなのか忘れてしまったが、
「この印って、何?!」
と、驚いた事だけはよく覚えている。
模試結果をよく見ると、
物理だけ受験していなかったり
化学だけ受験していなかったり、している。
どうやら
受験していない科目があるため
【正しく判定出来ない】という事らしかった。
模試の朝は私も早起きしてお弁当をせっせとこしらえ、息子に持たせ
天気が悪い日には車で駅まで送迎したりした。
息子が頑張っていると思っていたから
私も頑張ろうと思っていた。
模試の時間も把握していた。
理系なので、模試の帰りはいつも遅かった。
確か、物理と化学は一番最後に受けるような時間割だった。
模試の日に違和感を感じた事は無かったが、
いつも何かしらの教科・科目をすっぽりと受けていなかった。
物理や化学を受けないで帰宅すれば
予定より早い時間の帰宅に異変に気がつくだろうが、
そんな様子は無かったのだ。
志望校判定が出来ない模試結果を
毎回見る羽目になった。
受けていた教科の偏差値は出ていた。
全国区での偏差値は40代、高校内の偏差値は20代で、
目も当てられない成績だった。
ただその時はその成績にばかり注目していたのだが
今思えば
本当に注目しなければいけなかった事は
息子が、
【毎回1科目模試をすっぽかしていた事】
だった。
なぜ、1科目だけ受けないのか?
模試の会場に行っているのだから、受けそびれるなんて事があるだろうか?
判定が出ないようにワザと受けなかったのか?
それとも、他の原因があったのか?
今でこそ、そう色々と考えてしまうが
当時の私は、
息子に
「模試は全教科全科目受けるように。」
そう言うのが精一杯だった。
