流石に、年末になり

年が明けると、もうすぐ大学を卒業なので


ここまで来て就職が決まっていないなんて


焦るな、という方が無理だ。

そんな事は分かっているし、私だって気が気でない。



しかし



夫の苛立ちは、直接息子に向かい


それが良い結果をもたらすとは思えない。




「ハローワークって知ってるか?」

と夫は息子に言った。


「誰でも使えるんだ。誰でも使えるんだから、そこでも行けよ」



ハローワークは私も考えてはいたが、

今は大学の就職課に相談しながら進めている途中なのだ。


大学の就職課で紹介された企業には

同じ大学のOBもたくさんいるし、

新人研修で付いてくれたりするので安心だし、

何かと手厚いサポートが受けられる。



ただ夫にその事を話したところで

もうこんな時期なので、聞いてもらえるとは思えない。



でも現状では

亀の歩みかもしれないが、進んでいるのだから


私は息子が自分で進んでいく姿を見守りたいと思っている。



その上で、ハローワークにお世話になるとしても



《大学の就職課以外でも、就職先を見つける手段はあるんだよ》


と、ポジティブに勧めたいと考えていた。



それなのに



「最終学歴とか大学とか関係無く、誰でも就職斡旋してくれる所だ。」


という夫の言い方には、

非常に心に引っかかるものがあり、素直に聞けるものでは無かった。



大学をもうじき卒業する息子に


夫の言葉が


どのように響いているのだろう。