子どもが幼い頃、


善悪の判断を教えたり

生活の中で食事や睡眠、入浴や歯磨きなど

【しつけ】が必要だった。



中学生になり、高校生になり、


今なら18歳で成人する。


自我が芽生え、思春期を迎え、精神面でも大人に近づく。



ところが



我が家の息子が高校生になった頃


精神面でちゃんと大人になれていた・・・ようには見えなかった。


動画でゲーム実況を見ることに夢中で、生活が乱れていた。



乱れていたので、歯磨きをしないまま寝落ちしたり

遅くまで起きていて朝起きられなかったりしていた。



息子が幼い頃


生活習慣を整え、食事のバランスに気を配り、

あんなに必死になって子育てしてきたのに


そんなものは


高校生になって、一瞬で吹き飛んだ。


あの頃私が一生懸命やっていた事はなんだったんだ?と疑問に思うくらい、息子の生活は乱れていた。




そんな時私はいつも息子の部屋に行き、


「今、お風呂に入って」とか

「歯磨きして、寝て」とか


小言を言っていた。



勉強している様子も無かったので

「テスト大丈夫?」

と、余計な声掛けをしていた。



息子が幼い頃からの【しつけ】の延長線のつもりだったかもしれない。



しかし



高校生になっても

大学生になっても


小言を聞かされる息子の立場になってみれば

苦痛以外の何者でも無いだろう。



子どもとはいえど、


高校生ともなればもう少し大人として扱い

対等な立場で

お互いにきちんと意見し合えるような関係を築くべきだった、と思う。



生活が乱れていた息子の様子を間近に見ていて、


そんな息子と対等な立場で、と言うのも難しい話だが。



ただ



私が息子に言っていた小言は

【しつけ】ではなく【コントロール】だったように思うのだ。



私が私の理想を

息子に押し付けていただけだったと


今になって反省している。




息子本人が自分で自分の将来の決定権を持ち、

かつ、自分で結果に責任を取る事



その事が重要で



「勉強して欲しい」

「良い成績をとって欲しい」

「高偏差値の大学に行って欲しい」


それは、息子の希望ではなく私の希望・期待だった。



スマホやスマホで見る動画に夢中になったのも

トイレに籠って出てこなかったのも



息子は、そんな私の【コントロール】から

逃れたかっただけなのかもしれない。