高校に入学してからスマホを息子に与えた。


クラス連絡も部活の連絡もSNSで簡単にやり取りが出来、便利な時代になったものだと思った。



ところが



高校生になってから手に入れたスマホに

息子はのめり込んだ。




学校の連絡に便利だから


電車の時間も直ぐに調べられるから


行動範囲が広くなったので、直ぐに連絡が取れると安心だから



そう考えてスマホを与えたのに



親が考えるような便利な使い方を、息子はしなかった。




息子はゲーム実況の動画がお気に入りでそればかり見ていた。


真夜中まで起きていて、ずっと動画を見ていた。



息子はイヤホンで音声を聴いていたので

動画の音自体は気にならなかったが、


時折り息子が大声で笑うのだけが気になって仕方なかった。



 朝起きるのが遅くなっていたのは、そのスマホが原因だと当時の私は考えていた。



勉強しないでスマホばかり見て夜更かしをしている息子を見ては、イライラしていた。



イライラが募った私は

息子のスマホの契約ギガ数を最小限に変更した。


そして


自宅のWi-Fiを夜22時にシャットダウンする事に決めた。




息子との話し合いで決めたのではない。




このままでは、息子にとって良くないと

私たち夫婦で話し合い


「22時に切る」

と強制的に息子に宣言した。



そして



Wi-Fiの電源にエコタイマーを取り付けた。




息子は


「22時過ぎに学校の連絡が来る事があるから困る。」

と言っていたが、


「朝早く起きて確認すればよい。」

私はそう答えた。


これで朝もすんなり起きてくれれば、、、という思いもあった。



すると息子は



「勉強でスマホ使うから、22時でWi-Fi切れたらもう勉強出来ないなぁ〜。

と、是れ見よがしに言った。



【勉強】と言えば、すんなり母が折れると思ったか。



息子は私の弱点をよく理解している、と思った。


しかしここで折れては意味がない。


どうせ息子は勉強せずに動画を見るのだから。



本当に勉強で必要かもしれないが、


それなら学校から帰宅後直ぐに取り掛かり22時までに終わらせればいい。



「時間を工夫して勉強すればよい。」

とだけ答え


息子の要求は一切聞かなかった。



22時は厳しいかも、、、と思ったが

息子の生活習慣を整える事を最優先にしたかった。