高校に入学後、息子の目付きが変わってしまった。
親の私が見ても「怖い」と思うほど鋭い目付きになっていた。
朝も起きられない日が増えていた。
高校を休むとか、遅刻するとか
勉強に遅れを取ると思うと怖くて、出来なかった私は
毎日息子を起こすようになった。
「もう起きないと、電車に乗り遅れるよ!」
と言い、朝ご飯を食べさせ、送り出した。
夫は、そんな私の行動を「間違っている」と言っていた。
朝、起きた後も息子は登校準備にいつも時間が掛かっていた。
トイレに籠るようになり、出てこなくなった。
私は
【最終的に何時何分の電車に乗れば遅刻しないか】
という電車の時間を調べて
その時間の電車に乗れるように、右往左往していた。
自分の仕事の出勤時間も迫る中、トイレに籠る息子に声をかけ続けていた。
落ち着かない毎日だった。
息子が高校へ向かうだけで、安心し、
また翌朝には
息子を起こし、トイレに籠る息子に声をかけ続けた。
自分の左腕に傷をつけ
目付きが鋭くなり
朝起きられなくなり
トイレに籠って出てこない
息子は極度の緊張状態の中にいた。
