やりたい事は頑張れる。

人間の行動は【欲】が原動力だからだ。



好きな事

やりたい事

興味のある事


それらをとことんやり切った経験が、次へのステップになると思う。



ただ好きで、

時間を忘れて夢中になれるもの




将来を自分で考えられるようになった時

その時のやり切った自信が

自分を支えてくれるだろう。



やる気スイッチとは、

好きな事を夢中になってやり切った事のある人はきっと持っている。



受験だって、どんなに苦しくても


自分で決めた事ならば


自分で自分のやる気スイッチをオンにして頑張れるものだと思う。



しかし



息子は、中学生の時から勉強を最優先にしてやっていた。


椅子に座って、机の上の参考書と睨めっこしていただけで


遊びとか

ボランティアとか

様々な経験から遠ざかり


とても視野の狭い中学生活だった。



狭い世界の中で、

《ただ必要だから勉強しろ》

と言っても、

本人にとっては何のための勉強なのか分からず


大学へ行く本当の意味とか

将来の人生設計とか


ゆっくり考える暇もなく


ただ与えられた課題を日々こなすだけだった。



そのうちに

その課題さえ、手を付けなくなったのは

そこに意味を見出せなかったからでは無いのか。




親としては【やる気スイッチ】があれば、押しまくりたいと思うが



好きな事を自分でとことんまでやり切った経験がない息子。


塾から大量に出される宿題をこなし

受験シーズンには模試やテストに追われるばかりの毎日の中で



ある時、


息子に【やる気スイッチ】などどこにも無いと


ふと気が付いた。



気が付いたが、認める訳にはいかなかったのだ。



やる気など無くても

高校受験はやらなければいけないし

高校に入れば大学受験が控えているので


やる気ある無しに関わらず


《やる》という選択肢しか持ち合わせていなかった。



そうやって、気が付かないフリをしながら

息子の本当の願いを聞く事もなく


ただ世間一般的に良い、とされている

【高学歴主義のレール】

に息子を乗せてしまった。