息子が中学3年生になる頃、学校と塾で多忙を極めていた。


受験学年なので、県模試やS台模試の回数もそれまでより格段に増えていた。

学校の定期テストの合間に
恒例の塾の月例テストがあり
週末には模試を受ける

ずっとテストテスト・・・テストだらけだった。


それは我が子だけではなく
同じ塾に通っている上位成績の5人くらいは皆、同じような環境にあった。



毎回成績が出て
毎回【志望校の合格可能性】の判定が出る。

塾で難関高校を勧められていたので、いつもそのお勧めされた高校名を志望校として記入していた。


偏差値が73の時はB判定が出て「もっと頑張ろう!」と叱咤激励するが

偏差値69になった途端にE判定になり絶望する。


難関高校に合格出来るだけの高い偏差値を求めていた。

それで頑張れる子はいいが

息子には、そのやり方は合っていなかった。


しかし偏差値しか見ていなかった私は、その事に気がつく事が出来なかった。



息子が頑張った結果として偏差値69ならそれで充分だったのに。

難関高校に進学しなくてもちゃんと道は開けるのに。

青春を楽しく過ごせる高校を、一緒に考えてやれば良かったのに。



ある時、息子は勉強を一切やめてしまった。