悪ノリしてそう言って掲げたそいつの手には、ブルーのソレが。
馬鹿すぎて呆れる。
僕はソレが握られてるそいつの腕を強く掴んで、
「・・くだらねー。」と睨み付けた。
横で美羽が息を呑んだのがわかるが、ちょうどチャイムが鳴った。
「そこ!何やってる!?」先生に注意されて仕方なく、そいつの腕を放してやった。
そしてそいつとお互い睨み付けたまま、それぞれの教室に入った。
「翼・・終るまで待ってなくていいから、ほんとに。」
「でも・・・」
美羽の字で丁寧に『ばか』とラクガキされた机から、美羽を見上げていた。
「ホラ、待ってるとまた、冷やかされるでしょ!?」
取り繕うようにして美羽が言う。
「・・・。」さっきの保健の授業の後の事が頭をよぎった。
「・・・わかった。美羽がそう言うなら。」「ありがと。ごめんね?」
(なぜあやまる・・・)
「じゃっ!」
「あ、ガンバレよっ!」
そう言うと美羽は笑顔で頷いて手を振り、部活へ向かった。
「・・・フラれてやんのっ」
小憎たらしい笑顔で横からケンイチが一言野次る。
「・・るせぇよ。」「『・・きゃぁっダメ!翼っヤメテ・・・っ』」
突然ケンイチが女みたいな声を出して、自分で自分を抱きしめて演技する。
「!?」
「・・警戒されてんじゃね?」今度はニヤニヤと癪に障る笑みを浮かべて言った。
バカな。
セミがジージーと張り付くように鳴く暑さの中を、てろてろ歩いて帰った。
(・・ん?)
玄関の前に、ウチの制服を着た女子が立ってる。
(誰だ?)
近付いていくと、その女子は僕に気付いたらしい。
「っあ・・・!」
と顔を上げた。何やらめんどくさそうな気配が漂う。
(・・シカトしとく?)
「一色くん!!」
家に入ろうとしたら呼び止められてしまった。
仕方無く振り向き、だるそうに斜に構える。
「・・・ウチに何か用。」
「あ、あの、あたし・・3年の・・」
このクソ暑い中ずっと立ってたのか、顔が真っ赤なんですけど。
でもどっかで見た顔だよな・・・・。
(あ。)
「吹奏楽部の、クラリネットの。」
なんか特徴的だったので、憶えていた。
その女子の顔が、ぱぁっと輝く。
「!そ、そう・・・!・・デス。。」
「あれ?美羽んち、誰もいない?」(いつもならおばさん・・)
「コレ!!」
突如差し出されたのは、イマドキ珍しい、手紙!?
「中に、あたしのメアド入ってるから!!」
「え、あ・・美羽・・??」
「違いマス!!」
急にドスの効いた声で否定される。
「とにかく!もらって!!」
強引に押し付けられると、そのまま走り去って行った。
玄関前で一人、くしゃっとなった封筒を見る。
独特な丸文字で表に『一色 翼君へ』、裏にその女子のと思われるフルネーム。
どっちも末尾にわざわざピンク色のペンで書かれた🩷。
これは・・・いわゆる、ラブレタァー!?
(め、めんどくせぇ・・・。)
ストレートに告らる方があっさり断れてラクだっつーの。
「あれ?美羽んち、誰もいない?」(いつもならおばさん・・)
「コレ!!」
突如差し出されたのは、イマドキ珍しい、手紙!?
「中に、あたしのメアド入ってるから!!」
「え、あ・・美羽・・??」
「違いマス!!」
急にドスの効いた声で否定される。
「とにかく!もらって!!」
強引に押し付けられると、そのまま走り去って行った。
玄関前で一人、くしゃっとなった封筒を見る。
独特な丸文字で表に『一色 翼君へ』、裏にその女子のと思われるフルネーム。
どっちも末尾にわざわざピンク色のペンで書かれた🩷。
これは・・・いわゆる、ラブレタァー!?
(め、めんどくせぇ・・・。)
ストレートに告らる方があっさり断れてラクだっつーの。
(つーか、強化練習じゃねぇの!?しかも3年だろ!?)
『・・はぁ~っ』と重い溜息を吐いて、2階の蒸し暑い自室に入る。
手紙は封も開けないで机の上に放り投げると、
漫画やゲームソフトの山に埋もれた。
朝も帰りも美羽に会えないと、意外に顔を合わさないもんなんだな。
意図的に行動しないと、美羽の姿さえ見ることがままならない。
唯一は、体育ぐらい。
しかも体操服姿。髪の毛2つ分け。まじカンベン。(カワイイw)
相変わらずどーんくっさい美羽が見れる。
そして、ただひとつ、僕が輝ける時間だ。
あとの授業は、大抵寝てる(前夜のゲーム疲れも然り)。
それでも、朝と放課後は必ず美羽に声を掛けるようにしていた。
ケンイチの『警戒されてる』発言が気になっていたが、
美羽は至って普通で、普段と特に変わりない様子だった。
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*写真素材サイトサマ*
『・・はぁ~っ』と重い溜息を吐いて、2階の蒸し暑い自室に入る。
手紙は封も開けないで机の上に放り投げると、
漫画やゲームソフトの山に埋もれた。
朝も帰りも美羽に会えないと、意外に顔を合わさないもんなんだな。
意図的に行動しないと、美羽の姿さえ見ることがままならない。
唯一は、体育ぐらい。
しかも体操服姿。髪の毛2つ分け。まじカンベン。(カワイイw)
相変わらずどーんくっさい美羽が見れる。
そして、ただひとつ、僕が輝ける時間だ。
あとの授業は、大抵寝てる(前夜のゲーム疲れも然り)。
それでも、朝と放課後は必ず美羽に声を掛けるようにしていた。
ケンイチの『警戒されてる』発言が気になっていたが、
美羽は至って普通で、普段と特に変わりない様子だった。
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