前回お話ししたように「KORG M-1」は、25年近く私にとって愛機であった。
しかもその間、故障などはほとんどなく、わずかに内蔵電池の交換と
ジョイスティックがブラブラしてしまい修理した程度で、よく持ち歩いたのに
本当に堅牢なシンセであった。


元プログレキーボーディストの楽器考

(ブラブラしてしまったジョイスティック。持ち運びにソフトケースを使っていたため、
何かの拍子に圧力がかかってしまったよう。その後は四角い発泡スチロールを
かぶせて移動していた)

「KORG M-1」は始めて手に入れたデジタルシンセで、最初は慣れないテンキー
ボタンの操作に苦労した思い出がある。それまではツマミやスライダーサウンド作り
をしていたのが、レイヤー構造でそこにたどりつかないとならない。
「いやーっ、でじたるだなー」と最初は取説を見ながらイライラしていたっけ。


元プログレキーボーディストの楽器考

(これで音作りからエフェクト、シーケンサーまでコントロールするなんて)

しかも解らない言葉がいろいろと出て来て、ある時どうしても取説ではわからない
のでコルグ社に電話して問い合わせた事がある。
「あのー、使い方がわからないのですが」最初は冷静に対応してくれたメーカーの
人も、何度言ってもわからない使用者に(つまり私に)対しついにはキレて、
「何がわからないのですかー!」、「・・・いや、何がわからないのかがわからないの
ですが」
そんな事もあったけ。(対応してくれたコルグの方、ごめんなさい)
またある時は、性懲りも無くまた電話をして、「あのー、ポルタメントをかけるには
どうしたらいいのですか」「ポルタメントはかかりません」「えっ!・・・(絶句)」
「ポルタメントはついていないのです」「あっ、そうですか・・・」
なんでついてなかったのでしょうか、もしかしたら付け忘れたとか。
せっかくUKの「By the light of day」を弾こうと思ったのに(Presto Vivaceは
シーケンサーでいいか)

使いやすさで一番だったのは鍵盤のタッチ。硬くなく柔らかすぎず、重くなく軽い
わけでもない。ロングトーンの白玉を弾くのにも、早いフレーズを弾くのにも私に
とっては丁度いいタッチであった。
音色についてはファクトリープリセットの音もよく使ったが、サードパーティー製の
「文明」という音色カードの中の音もよく使っていた。(長い間「ぶんめい」と読んで
いたのだが違っていたのに最近気がつきました。ごめんなさい、小川さん)


元プログレキーボーディストの楽器考

(音色カードの差し込み口。しかしM-1のロゴ及び下の配色は今みてもシックで秀逸
ですな、もっとも、いつもここにミキサーやら外部エフェクターやらタバコやらを置いて
いたので久しぶりに見ました)

音色についての詳しいコメント、及びプリセットを使って弾いていた楽曲の数々に
ついてのお話しは次回。