20**年3月5日
WAIS-Ⅲの結果は、言語性IQ123、動作性IQ102、全IQ116だった。
個別の評価点については、最高が17、最低が8だった(確か、10が平均)。
群指数については、全て100よりは上だったが具体的な数値は分からない。
それから、ディスクレパンシー(言語性IQと動作性IQの差、または群指数間の差)があることも分かった。
俺がアスペルガー(言語障害の見られない発達障害。知能が高い人もいれば低い人もいる)かどうかについては、きかなかった。でもディスクレパンシーが見られるということだったから、その可能性はあるかもしれない。
もっと詳しいことについては分からない。カウンセラーの人が結果を具体的な数値で教えることに否定的だったからだ。
WAISの結果から得られる評価は、「頭では分かっていても、実際に動作で実現させるのは不得意」というものだった。
それから、SCTやMMPIなど他の検査も合わせて総合的に得られる情報は、
「過去の嫌なことや感情が沸き起こってくると、それを処理するのにエネルギ
ーを使って、周りの言葉や状況が入ってきづらくなる」
「他人が自分を遠ざけていると思い込みやすい」
だった。
カウンセリング継続の可否については、継続不可能という結論が下された(あくまでも最終的には俺の判断でという名目だが、実際には拒否されたも同然だ)。
俺の望む目標(自分に自信を持ち、自然に明るい考え方ができて、周囲にうまく合わせて生きていける人になりたいという目標)の実現には何年もの月日が必要だそうだ。
そしてそのためのカウンセリングを行うとなれば、毎週決まった曜日の決まった時間に予約を取る必要があるらしい。というのは不定期でカウンセリングを行う場合、望む時間帯で予約ができないと、カウンセラーが自分を嫌っていると患者(俺)が邪推する可能性があるからだそうだ。
そのような状態でカウンセリングを継続するのは、「危険」であるらしい。日常生活を営む上で心の安定を保つことが困難になり、カウンセリングに来なくなることが予想されるらしい。
「カウンセリングの継続はお勧めできない」というようなことを言われたので、それならやめますと答えた。
ただでさえ目標の実現には長い年月がかかり、実現可能かどうかということすら分からないのに、不定期のカウンセリングで効果が薄まってしまうときたものだから、高い金(おそらく1か月1万円程度)を払ってまで継続するのは、割に合わない。
単にツールとして(ストレスを発散させるための場所として)カウンセリングを利用することもできると言われたが、それでは根本的な解決にはならない。
診察続行を拒否したとき、カウンセラーは神妙な面持ちで、
「ご希望に添うことができなくて・・・大変・・・」
と言った。
あんまりわざとらしかったので、
「別にそんな顔しなくてもいいんですよ」
と笑って言ったら、
「そうじゃないですよ!」
と笑い返された。
「先生はいつも、思ったことをそのまましゃべってるんですか?」
ときいたら、
「もちろんそのときもありますし・・・」
と言われたので、
「そうでないときもある?」
ときいたら、
「そうでないときもあります」
と返された。
ってゆうかアンタ、俺のことが嫌いなだけだろ?
こうして、俺の更生への道は閉ざされた。
結局わかったことは、俺はやはり人間のクズだということだ。
言語性IQはともかく、動作性IQ102なんて論外だ。全IQが116なんて、そんな中途半端な数値は何の慰めにもならない。せめて120か130ぐらいあれば話は別だろうけど。
おまけに評価点が平均を下回るのもいくつかあった。
せっかく勇気をふりしぼって病院の精神科にまで通ったというのに、得られた結論は「カウンセリング対象外」。
今の俺にとって唯一の心の支えは、英語だ。
英検1級に合格したい。