無能という用語には「能力がない」という

意味で用いられますが、どちらかと言えば

社会的地位が高い属性に使われることが

あります。

 

そこでは「その社会的地位や責任を果たすに

足りる能力が備わっていない」という意味

合いもあります。

 

もし、そうだとしたら、企業や組織などは

上に行けば「無能」になるというのも頷け

ます。

 

責任がついて回ったり、相応の能力や適性が

求められるようになりますと、それを全う

できなくなる属性が出てくるわけです。

 

私も他人ごとではありません。これまで、

自分なりに、上に行こうと努力はしました。

その結果、うまくいかなかったために、

人の上に立つ社会的地位に行かずにすんだ

からです。

 

若い頃などに、受験や就職などで順調に

行っていれば、果たしてどのような仕事を

していたでしょうか。

 

自分は順調だと自己満足していても、

実のところ、後ろから「無能」呼ばわり

されているかもしれません。

 

特に、順調であることに何の疑問も感じ

ない場合は、自分の置かれた状況などを

まともに理解していないかもしれません。

 

長い人生、物事がうまく行かない方が、

謙虚に努力や研鑽をするために、良い方向

に行くことも確かにあると思います。

 

おそらく「無能」の多くは、自分の正しい

評価がわかっていないように思います。

一緒にされたくないなら、横並びから脱出

するために、努力や研鑽に励むしかない

でしょう。