「不良債権」といいますと、回収不能、もしくは

回収が困難な債権という定義づけがされます。

 

それが、人に対する評価として用いられることが

あります。

 

要するに、お金ばかりかかって、生産性がない

人間のことです。

 

昔から、ごく潰し、無駄飯食いという蔑称も

たしかにありました。

 

お給料をたくさん貰って仕事をしない人や、

仕事ができない人もいるでしょう。

 

そして、家計という観点で見た場合、結婚

恋愛といったところで、不良債権に出くわす

事があります。

 

恋愛市場は、何かと女性優位で動くことが

あると思いますが、バブル期のそれは、

実に男性蔑視でひどい論調が目立っていた

ように思います。

 

今でいう「パシり」のために、アッシー君、

ミツグ君などという情けない男もいたわけ

なのです。

 

当時のそのような男たちが、現在どういう

境遇にいるかは、私には知る由もありません。

 

ただ、インターネットの発達で、男性側も

忌憚なく「お気持ち」を表明できるように

なったため、今どきの若者たちは、男女観

などが、さすがに私の世代とは変わって

きているようです。

 

男性側の「お気持ち」としては、わざわざ

不良債権というべき生産性のない人間を、

自分が嫌な思いをしてまで養いたくない

という論調が、良くも悪くもあるのでは

ないかということです。

 

氷河期世代くらいから、雇用が安定せず、

自分ひとり食べていくのがやっとという

境遇では、他人を養うほどの経済力が

ないことがあります。正直申し上げて、

私もその一人です。

 

そのうえで、以前ほどは世間体を気に

しなくてもよくなりました。中高年で

独身という属性が、男女ともにかなり

いますから、恥ずかしいということも

特にありません。そこに近年の少子化

につながる要因がありそうです。