自由に憧れているようですが、その自由を

かなり都合のいいようにとらえており、

かえって不自由になる言動をする人たちが

いるのです。

 

不動産ですと、経済的自由という幻想に囚われ

かえって不自由になることをしたがる人たちが

たしかにいます。

 

多額の借金をしてでも、収益性のある1棟ものを

所有出来たら、不労所得が入り、自由になれる

というような思考や行動をします。

 

しかし、はたして、そんなにうまくいくもの

なのでしょうか。

 

連中は「金持ち父さん」みたいな本を本気で

信じ込んで、アメリカ仕込みの「お金」の知識

などを勉強した気になっています。

 

実際、現物の不動産投資ですべて借金で

賄う場合、東京や大阪といった都市部では、

元金と利子の支払いだけで満室想定の賃料に

達するか、それを上回るものがざらです。

 

そこにサブリースといった「中抜き」も発生

することがあります。いい会社に勤めている

ものだから、社会的信用があると錯覚する、

新卒カードのせいで自分の能力を勘違いした

人もいます。

 

お金を貸す側は、お給料しかキャッシュフロー

がない人間を偉いとはまず考えていません。

お給料しか返済の原資がないからです。

 

新卒カード組のなかには、現在所属する会社

組織などに不満があり、脱出計画を考えて、

自由を志向する場合もあるとは思います。

それならば、自由は自己責任の裏返しという

認識のもと、組織に依存しなくても働き、

収入を得るといった生き方を考える必要も

あるでしょう。

 

それは、現在所属する組織の看板や、学歴

ではなく、本人の個性や人間性で生きると

いうことです。