不動産業では、顧客が「夢を語る」ことが
よくある業態と言えそうです。
まず、家を買う時です。
マイホームを夢と捉えることがありますから、
その夢が実現できるお手伝いをすることも、
不動産業の業務の一つです。
近年では、何の根拠があるのかわかりませんが
「経済的自由」などを夢見て投資をしたがる
一般人が増えてきました。
ここであえて一般人としたのは、機関投資家や
従来より不動産賃貸業などをやっていた訳では
なく、労働基準法でいう労働者でありながら、
専門的な知見もなければ、資格も持たないで、
不労所得を得ようとする人たちがいるからです。
ここでいう自由とは、考え方がいくつもあるの
でしょうが、働かなくても一定の収益が保証され、
事業主や顧客に対して労務の提供をすることから
解放されるといった意味合いがあるようです。
しかし、そのような夢のとおりにいくものなの
でしょうか。マイホームにしても、投資物件を
得るにしても、この手の夢を語る人たちは、
大半が借金をしてまで夢をかなえようとします。
そのため、夢も、やがて残酷な現実によって
打ち砕かれるのです。