今の子たちは、たしかにバブルのころの

日本や世界を経験しているわけではない

といえます。

 

日本の元号が昭和から平成に変わるころの

日本は、経済などで絶頂期にありました。

そのころ、わたしはまだ子供でしたが、

その時代を確かに生きていて、浮かれた

世相であったことは感じ取っていたように

思います。

 

とにかくこのころの日本は、何かと「未来」

などという用語で、科学技術の発展などを

夢見ていたような空気があった様に思います。

 

ところが、浮ついた空気は、5年、10年で

一気に暗くなっていきます。

 

バブルが崩壊し、不景気というものを実感して

いったわけです。ちょうどその時期に思春期を

迎えた世代で、特に平成7年(1995年)は

阪神淡路大震災とオウム真理教によって、相当

暗い雰囲気を醸し出していたように思います。

 

そして、大学受験をしていたころなどは、

先輩たちが揃いに揃って、就職に苦労していた

時期でした。その時代の空気を吸って思った

事としては、そんな理不尽な思いをしてまで、

組織に依存する生き方はできないということ

だったと思います。

 

少なくとも、社会人になった時点で、好景気の

恩恵を受けてきた世代と、冷遇されてきた世代

とでは、間違いなく、その価値観などにおいて

断絶というべき溝があるように感じています。

 

要は、話も通じないバブルや新人類の無能に

媚びを売るくらいなら、学校を出ても自力で

勉強して、資格や技能を身に着ける努力は

しておいた方がよいと考えたわけです。