私がFPのお勉強で、特に気に入らないと

考えるものの一つが「計画表」です。

 

利回りを考え、現在価値で将来必要となる

資産の総額を計算すること自体は重要である

とは思います。

 

しかし、その内容自体が、きわめて都合がよく

自営業や中小企業勤務などの経済基盤が強いと

いえない人たちからすると、甘すぎるといって

よい内容の計画表の作成を強制されます。

 

組織に居続けるだけで、毎年1パーセントは

お給料が上がるという会社が、はたして、

令和時代の日本にどれほどあるのでしょうか。

 

景気の変動も度外視して、順調にお給料が

上がっていくのです。しかも定年まで退職

するつもりがないとしても、果たして順調に

定年を迎えられる保証がいったいどれくらい

あるでしょうか。

 

日本にFPという資格が浸透し始めたのは、

バブル期と言ってよいころですから、穿った

見方をすると、その時代からの考え方が、

ある種の権威で勿体づけられ、現在も不磨の

大典のように有難がられているのではないか

とすら思います。

 

硬性憲法というべき日本国憲法ではないの

ですから、その趣旨や目的で類推適用するなど

してでも、現在の決め事を護らないといけない

わけではありません。

 

そのようなバブル期くらいからの虫のよい

考え方が、現在もまかり通っているのでは

ないかと思います。しかし、その多くは、

時代錯誤ですから、さすがに見直しをする

必要があるでしょう。