氷河期世代の私には、労働などが免除されるという意味
での定年というものがないのかもしれません。
自分の世代になると少子高齢化の影響もあって、将来受け取る
年金が極めて不透明なのです。
老齢基礎年金などを受け取るにしても、その受給開始年齢は
おそらく繰り下げられる可能性がありますし、あのマクロ経済
とか物価の変動とか「国家の負担を低くしよう」という意図は
読み取れます。
ということは、会社員などを定年になったところで、計画的に
貯蓄をするとか、資産を形成するなどのほかに、収入確保
の観点から見ても生涯現役で何らかの形で社会とかかわる
必要がありそうです。
資格取得でも士業などが魅力的なのは、合格が一生有効
なこと。それに伴い、登録をしても年齢の上限がないという
ことがあります。要するに定年がないのです。
以前勤務していた副業厳禁の職場では、当時の定年は60歳
でした。それで営業店の店長や管理職など偉い方も60歳になり
雇用を延長したとたん、ほとんどがヒラに落とされるという光景を
目の当たりにしました。最悪、60を過ぎると自分が仕事をする
ため専用の机すらないのです。
今後会社などの人事も定年延長の流れが出てくるとは思いますが、
それとは別に人生の設計をする必要があるような気がいたします。
役職者が60歳を迎えた途端に待遇が大幅に悪くなる光景を見て、
これからは会社員であっても、会社以外にも仕事や社会活動など、
居場所を作っておく必要もあるのではないかと思うようになりました。
資格取得は、定年後、生涯現役でキャリアが積める魅力があり、
FPも例外ではないと考えています。