相談業務というのは、「相談をされる仕事」です。
決して「相談をする仕事」ではありません。
当たり前のことであるとお考えでしょうが、
この当たり前のことがわかってない人が多いのです。
FPの仕事は相談される仕事にもかかわらず、
その仕事について「相談する」人がたくさんいます。
誰かに相談しないと心配でたまらないのでしょう。
こんなことでは、他人に良いアドバイスなど
できるものでしょうか?
相談される立場の人が相談してどうするんだ。
私はそのように考えます。
相談に乗るということは、相手に結論を与えなければ
なりません。結論を与えるということは、自分に確固たる
考えがなければできません。
そして、それは自分の責任になります。
法律上は相手の自己責任かもしれませんが、人間がいったん
口に出した言葉というものは、必ず道義上の責任というもの
がついて回るものです。
この責任が怖いから、一般的な意見を参考にしてなどと
考えているようではいけません。相手が求めているのは、
他ならぬあなたの意見なのですから。一般的な意見で
お茶をにごすのが相談業務であると考えているのなら、
それは愚痴を聞いてあげるのと一緒です。
なんでも人に聞いて相談するクセのある人には、
相談業務はおろか、FP業務はすべて中途半端に
終わってしまうと思います。
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