『せっかく書くのなら「一年の計は元旦にあり」だろ!』というツッコミもあるかもしれませんが、それも含めてのタイトルです。
計画を立てるのなら元旦に立てろ
と解釈している人も多いかと思います。
それでいいと思います。
しかし、元旦というのは本来「元日の朝」ですから、1月1日(元日)の朝に計画を立てなければなりません。
除夜の鐘を聞きたいとか、カウントダウンをしたいとか、テレビを見たいとか言って年が明けるまで起きていた人にとっては元日の朝は辛かったかもしれません。
朝というのは一般的には午前6時ごろ(日の出)~午前9時とされています。
ということは、元日の午前9時を過ぎてから1年の計画を立てているようでは遅すぎます。
計画の段階からルーズの香りが漂っているわけですから、このまま先に進めば進むほどズレが大きくなることが予想されます。
例えば、午前10時に1年の計画を立てる人がいたとして、1日目にしてすでに1時間の遅れが発生していることになります。
1日に1時間遅れる時計があるとしたら、1時間あたり2分30秒も遅れます。
6時間後に待ち合わせをしたとすると、15分遅れてくる計算になります。
この1時間の遅れが勉強時間になるのならいいのですが、おそらくは勉強以外の時間に消えていきます。
1週間で7時間も無駄になる、つまり勉強時間が削られるということになるわけです。
1年で365時間、3年で1,000時間を超えます。
これが「遅い人」の特徴です。
遅くはないけどズレているという人もいます。
すべてのタイミングが15分くらいズレている人がたまにいます。
塾の授業に毎回15分くらい遅刻してくるのです。
家で勉強するときも予定よりも15分くらい過ぎてからやり始めます。
それで終了時間が15分ずれるのならまだいいですが、なぜか終わりの時刻だけキッチリしていたりします。
世間一般で15分前集合が基本とされているのはこういう人に対処するためなのでしょうか?
逆にー15分ずれている、つまり15分早い人もいます。
15分前集合なのに30分前から待っている人です。
こんな人が上司だったら最悪です。
みんなもっと早く行かなければならなくなるからです。
せっかく計画を立てたのに元旦を過ぎてしまった人もいるかと思います。
そういう人はみんな「来年こそは元旦に計画を立てよう」なんて思ったりするわけです。
しかし、そのためにはこの1年をかけてズレを修正していかなければなりません。
「じゃあ、それを今年の目標にしよう!」
いや、遅いって!
毛利元就
このことわざの語源を知っていますか?
とある戦国時代の武将の言葉です。
誰だかわかりますか?
もし、わからないというお子さんがいたら塾の先生に相談してください。
「一年の計は春にあり、一月の計は朔(ついたち)にあり、一日の計 は鶏鳴(一番鶏が鳴く早朝)にあり。」
1年の始まりというのは昔は元旦ではなく「立春」だったのです。
今年は2月4日ですね。
明治6年からグレゴリオ暦に切り替わり、1年の始まりが1月1日になったのです。
だから「一年の計は春にあり」だったわけです。
朔というのは新月のことで、太陰暦では新月の日を朔日(1日)としていました。
鶏は朝になると鳴くと思われていますが、実際には夜明け(空が明るくなる)前から鳴くことが名古屋大学の研究により明らかとなりました。
1年を通してみるとだいたい4時ごろ、夏場は3時半くらいから鳴くそうです。
さすがに外は暗いので、これはちょっと「盛ってる」のかもしれません。
とにかく、何事も最初が肝心ということを言っているのです。
ということは、中学受験を目指す人たちにとっては元日にこだわる必要はないとも言えます。
学校は4月1日が年度の始まりです。
近畿圏の中学受験業界は2月が新年度です。
ということは、受験に関する計画は2月になってから立てると考える方が合理的です。
ですから、元旦を逃してしまった人は次こそ絶対に遅れないようにしましょう。
絶対に遅れないように。
朝に計画を立てるべき理由
けっこう夜に計画を立てるという人も多いかと思います。
夜に計画を立てるという人は、朝になってバタバタするのが嫌だという理由だと思います。
良く忘れ物をする人は夜のうちに準備しておいた方がいいかもしれません。
という話をしたら、「夜のうちに用意しておいたけど、朝それを持っていくのを忘れた」なんていう子もいます。
必ず持っていくカバンの中に入れる、入らない場合はカバンに括りつけるなどの工夫が必要ですね。
本人に言っても忘れるので、親が確認した方がいいと思います。
親も忘れる?
それは知りません。
しかし、夜になるとテンションが上がるタイプの人はあまり夜に計画を立てるのはお勧めしません。
というのも、その勢いだけでかなり負荷の高い計画を立ててしまいがちだからです。
人は寝ている間にリセットされます。
新しい朝を迎えると前日の疲れも、嫌な気分も、勉強した内容もすべて綺麗に抜けていきます。
ところが、机の上にわけのわからない計画表が置かれているわけです。
どう考えてもこれ無理でしょ?と思うような無謀な計画です。
誰がやるの?って感じですね。
きっと昨日の自分はどうかしていたに違いない、と。
で、結果としてはせっかく立てた計画が1日目にして挫折です。
そんな失敗体験を積み重ねるくらいなら、朝起きて自分の体調や気分を考えた上で現実的な計画を立てるのがいいかもしれません。
計画を立てているうちに何かのスイッチが入ることもあります。
数時間経つと自動的に切れるので、スイッチが入っているうちに勉強を始めるのがいいと思います。
上を目指すなら
上を目指すのであれば、新年度まで待つのではなく前倒しで行きましょう。
新年度スタートと言っても、塾ではクラス分けがあるので、すでに最初から差がついています。
その差がどこでつくかというと、1月の成績です。(塾によっては12月・1月の成績)
2月になってから頑張るのは当然ですが、それでは完全に出遅れてしまっているのです。
新1年生はスタンディングスタートですが、2年生以降はローリングスタートです。
順番はすでに予選で決まっていて、スタートラインを通過するときにはみんな最高速度に達しているのです。
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