12月20日時点で願書の出願期限が過ぎている学校がいくつかあります。
近畿圏の中学の中で人気の高い学校で言うと、
・洛南高等学校附属中学校が12月18日出願締め切りとなりました。
この学校はなかなか数字を発表しないので、まだ出願総数も男女別もわかりません。
詳しい数字が出るのは例年だと入試が終わった後になります。
・東大寺学園中学校は12月14日出願締め切りで、すでに確定した出願数が発表されています。
4科587名、3科383名で合計970名となっています。
定員200名ですから、出願倍率は970÷200=4.85ですが、小数第2位を四捨五入して4.9倍となります。
入試速報などを見ると昨年は4.8倍だったので倍率が0.1増えているように見えますが、それは数字のマジックです。
昨年は4科594名、3科3名の合計967名で、倍率は967÷200=4.835を四捨五入して4.8倍でした。
実際には昨年と比べて3名の増加、倍率は0.015しか増えていません。
地域別の出願者数が学校Webのトップページに出ています。
その他学校については各自で学校Webや塾などの倍率速報を確認してください。
国立大の附属中学は大阪府、兵庫県の学校は出願が終わっています。
出願数が発表されているのは神大附属だけです。
・神戸大学付属中等教育学校
男子569名(+13名)
女子405名(-2名)
締め切りが近い学校
・大阪星光学院中学校が12月22日締め切りです。
倍率について
入試速報や学校発表の倍率は一般的に「出願倍率」と呼ばれています。
出願者数を募集定員で割ったものを四捨五入して小数第1位までの数値にしています。
それ以外に「実質倍率」というのがあります。
これは、(実際の受験者数)÷(合格者数)を四捨五入して小数第1位までの数値にしたものです。
実際の受験者数は出願者数より少なくなります。
特に日程が後ろになると、すでに志望校に合格した、あるいは前期で合格した受験生が受験しなくなります。
また、統一日の受験校を決めかねて複数校に出願する人もわずかながら存在します。
合格者数は学校が公式に発表する(合格発表における)人数です。
繰り上げ合格者の人数は通常含まれません。
入試の難易度を考える上では「実質倍率」を参考にするのがいいのですが、「実質倍率」は入試結果が出るまで分かりません。
かといって、出願倍率だけ見るとビックリするような倍率になる学校もあります。
そこで、昨年度、一昨年度の出願倍率と比較して見るのが無難かと思います。
倍率が0.2とか0.3変動したくらいではほぼ難易度に変化はないと思っていいでしょう。
というのも、塾の偏差値表の偏差値がそもそも整数値になっているので、その分の誤差の方が大きいのです。
例えば、灘中の倍率が仮に大きく変動したとしても、難易度はほとんど変化しません。
倍率が増える要因としては新型コロナが5類に移行したことにより、首都圏・東海・中国・九州エリアの受験生の増加が考えられます。
しかし、彼らの多くは合格しても入学辞退しますから、無視してもいいわけです。
もちろん、中には合格したら入学するという受験生もいます。(特に東海・中国エリア)
ですが、そういう生徒は毎年一定数は存在するので気にする必要はありません。
近畿圏で受験生が増加する可能性も考えられますが、その場合はすでに塾内で灘コースの人数が増加しているはずです。
その中で合格圏の成績を取っている人にとっては、下位クラスの人数が増えたところで全く影響はありません。
ボーダーライン付近の人は倍率が高くても低くても頑張らなければならないので、倍率を気にしている場合ではないと思います。
一般的に出願倍率が上がると合格者数も増える傾向にあります。
結果的に実質倍率は例年と同じくらいに落ち着くことが多いです。
よっぽど日程変更や募集定員数変更などがない限り、気にする必要はないです。
気にしたところでどうにもならないので、勉強に集中した方がいいと思います。
出願者の増加は塾内でも志望者数の増加という形で出てきます。
その中で相対的に偏差値が出てくるわけですから、すべて織り込み済みと考えていいでしょう。
ボーダー付近の人はここから入試までの努力で差が出ると思って頑張りましょう。
実際のところたった1問の差が5~6点の差になり、それが順位で50くらいの差になったりします。
それと比べたら倍率がちょっと上がった、下がった程度では誤差にしかなりません。
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