これ、けっこう難しい問題なのです。
というのも、塾によって、あるいは同じ塾でも所属する志望校別コースによって方針が異なるからです。
基本的には塾の指示に従ってやっていくのが無難だと思います。
で、何も言われていない塾の場合、それを自分で考えなければなりません。
大きく分けてみましょう。
①「過去問をやらないでください」と言われている場合
これはいくつか理由があります。
1.テキストに過去問が使われている場合
※丸ごと1年分が入っている場合は2.を参照してください。
一般的に志望校別特訓のテキストは主眼校(第一志望校)と併願校(塾が勧める併願校)の過去問を中心に作られています。
それらを単元別、レベル別にまとめて、9~12月の間に全範囲をやっていくスタイルだと思います。
授業形態としては演習形式だったりテスト形式だったりしますが、特に塾側が生徒に初見で解く練習をさせたいと考えている場合、事前に過去問をやってくるのを禁止するわけです。
2.カリキュラムに過去問演習が含まれている場合
志望校別特訓のカリキュラムの一つとして、過去問演習が実施される場合があります。
一斉に同じ年度のものをやらせることで、得点分布や正答率を出したり、合格判定を出したりすることもあります。
過去問を解いた後に問題解説を一斉に行うことで、個別の質問対応を回避する狙いもあります。
解かせて採点するだけの塾もあります。
いずれにしても、事前に過去問をやっているとデータが正しく取れませんから過去問を禁止するのです。
3.オプション講座で過去問演習が実施される場合
塾としては志望校別特訓の授業時間内では実施が困難なので、平日で空いている日を狙ってオプション講座を設定するわけです。
保護者にとっては出費がかさむので、本当に必要か悩むところでもあります。
ですが、自宅ではなかなかやらない子にとってはありがたい講座ですね。
過去問を解かせて採点するだけという場合もありますが、ある程度解説までしてくれる場合もあります。
どこまでやってくれるかは塾(志望校別コース)次第だと思います。
今までに見た最悪のケースは、毎回実施する過去問が年度ごとではなく、バラバラだったというものです。
しかも、それが科目ごとに異なるのです。
その結果、いつまで経っても同じ年度の合計点が出せず、合格最低点に届いているかどうかがわからないという状況でした。
もしかしたら合格最低点とか考えさせないための工夫だったのかもしれません。
併願校の過去問については何も言われない場合が多いと思います。
何も言われていない場合には自己判断ですね。
②「過去問をやってください」と言われている場合
塾から細かい指示が出る場合もあります。
過去問をやる順番や目安となる時期まで指定されることもあるかもしれません。
基本的に指示通りにやればいいと思います。
自己採点の結果を提出するように言われたり、国語などの採点は塾でやって貰える場合もあります。
それらが集計されて何らかの評価やアドバイスが貰えるならありがたいですね。
新しいものからやるべきか、古いものからやるべきかという議論が昔からあります。
入試までの残り4ヶ月間に、実力はどんどん上がっていくと考えた場合、入試に近い時期にやるほど得点率も上がると考えられます。
入試に近いタイミングで、最新の過去問をやることで最新の傾向にどれだけ対応できるかがわかるという考え方の講師は「古いものから」派です。
一方、偏差値50前後のコースになると、過去問6年分を全部やりきれない生徒の割合が高くなってきます。
そういうコースの場合、少しでも最新の傾向のものを解かせておきたいので、リスク回避のために「新しいものから」派になるのです。
併願校の過去問を6年分やる人は少ないので、「新しいものから」3年分程度とする場合が多いかと思います。
前受け校とか第3志望とかになると直前に最新のものを1年分というケースもよくあります。
最悪なケースが、科目によって指示が異なる場合ですね。
例えば、算数は「古いものから」派で、国語は「新しいものから」派なんていうことがたまにあります。
コース内で意見が統一出来ていないか、講師の仲が悪いのでしょう。
とりあえずどちらかに統一した方がいいと思います。
③何も言われない場合
多分、説明会とか授業で言われている可能性が高いので、確認した方がいいと思います。
「まだやらなくていい」と言われた人もいるかもしれませんが、それはタイミングが来たらやれと言われるはずです。
特に指示がない場合は自己判断になるかと思います。
いつ始めればいいのか
最難関レベルの場合は、「9月末くらいから」と言われることが多いかと思います。
難関レベルの場合は「10月くらいから」ですね。
一番大事なのは、いつ始めるかではなく、いつまでに終わらせるかということなのです。
6年生の冬休みは入試直前特訓などの名称で冬期講習が始まります。
ほぼ毎日、朝から晩まで塾というケースもあります。
当然、毎日宿題に追われる日々となります。
最難関コースの場合は塾によっては年末年始も授業や模試があります。
したがって、冬休みが始まったらもう過去問をやっている余裕はないと考えた方がいいでしょう。
ちなみに、余裕のある人はこの時期に過去問2回目(時間短縮)をやっていたりします。
そう考えたら、今から約14週間あるわけです。
過去問をどれくらいのペースで出来るかを考えてみましょう。
1科目の試験時間は50~60分です。
丸付けをして解き直しなどをしていると、1時間半~2時間くらい掛かります。
1年分を仕上げるのに3科目ならその3倍、4科目ならその4倍の時間が必要となります。
1日に過去問に割り当てられる時間は平均して1時間くらいが限界だと思います。
これから学校行事が多くなる中で、日曜日も模試や志望校別特訓で潰れることを考えたら、1週間で1年分が終われば良い方だと思います。
やるべき過去問が第一志望校6年分+第二志望校3年分であるなら、最低でも9週間。
となると、遅くとも10月上旬には始めておかないと間に合わなくなります。
最難関志望だと第二志望校も最難関レベルだと思うので、それぞれ6年分ずつはやっておきたいです。
そう考えると12週間。
第三志望も3年分やるとしたら15週間。
もう始めていないと間に合わない計算になります。
20年本とかを今から全部やるのは無理ですね。
どうしてもというならどこかで時間を作らなければなりません。
ですが、古い過去問は志望校別特訓のテキストにたくさん使われているので、特にやる必要はないかと思います。
やったとしても、見たことのある問題ばかりになると思うので、あまり実力を判定するのには向いていません。
それよりも単元別にまとめてある塾のテキストを復習する方が効率よく勉強できると思います。
過去問のやり方
・学校が指定する制限時間をきっちり計ってやりましょう。
時間が余るという人は見直しをしましょう。
ただし、併願校や前受け校の過去問、あるいは2回目以降で、合格最低点が取れる自信のある人は時間を短くしてもいいと思います。
・合格判定に用いる場合、年度ごとに全科目の合計を出して合格最低点と比較しましょう。
目標とするべきなのは合格者平均点です。
届いていない場合は、どの科目であと何点取ればいいのかを考えましょう。
入試はあくまでも合計点での勝負です。
科目別の平均点にこだわる必要はありません。
・過去問の間違い直しをしても実力が一気に上がることはありません。
間違い直しを全部やろうと思うとものすごく時間が掛かります。
合格者平均点くらいが取れる程度のやり直しにとどめておきましょう。
入試問題のレベルや問題傾向に慣れる、時間配分(捨て問)や見直しの判断、自分の弱点や改善点を見つけるといった目標をもって取り組むといいと思います。
この時期に合格最低点が取れるのは、志望校別コースでもかなり上位の生徒です。
いわゆる「鉄板」という人たちですね。
例えば40点足りないとしたら、残り4ヶ月ですから、1ヶ月で10点(3日で1点)アップさせることを目標に日々の勉強に取り組むといいと思います。
さいごに
とりあえず不安があったら塾で相談しましょう。
塾で相談する場合は志望校別コースの担当講師を指名しましょう。
現場にいる講師が一番よくわかっていると思います。
講師によって方針が違うことが多々あるので、お子さんが一番信頼している講師に相談するのがいいと思います。
3者面談で講師から直接言って貰うのがいいですね。
余談ですが、志望校変更が一番多いのがこの時期です。
9月新規生徒募集中です。
教育相談(電話相談、面談)、個別指導を希望される方はメッセージください。
・最難関レベルの過去問の質問受けに対応します。(算数・理科)
※現6年生で志望校と現在の成績があまりに乖離している場合はお断りする場合があります。
私立中学に通っている方で、成績に困っている方はご相談ください。
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