前回のつづきです。

 

  勘で正解する方法

 

中学受験業界では「わからない問題でも必ず解答欄を埋めろ」と指導されます。

そんないい加減なことをしてもいいのかと思う人もいるかもしれませんが、これは立派な戦術なのです。

 

答えがわからないからと空欄にしていても点数は全く入りません。

ですが、何か書いておけば点数がもらえる確率が0%ではなくなるのです。

 

例えば、選択問題なんかはその典型です。

4択問題なら確率25%、5択なら確率20%で正解できます。

1問の配点が4~5点なら、期待値は1点になります。

 

ただし、期待値を高めるために最低限やらなければいけないことがあります。

それが塾で教える基本テクニックの1つです。

 

それは、「正解する可能性のある答えを書く」ということです。

例えば、「ア~オの記号で答えなさい」という問題なら、必ずカタカナで選択肢の1つを選んで答えるということです。

それを無視して適当に記号を書いたところで、正解する確率は0%になってしまいます。

 

よく、イやウが当たりやすいなんて言う都市伝説もあります。

それは学校のテストなどでは通用しますが、入試ではほぼ通用しないと思っていいでしょう。

というのも、テスト作成になれていない先生の場合、正解を真ん中辺に隠したいという心理が働きます。

その結果、最初の選択肢と最後の選択肢が正解になる確率が低くなるのです。

入試問題は正解となる選択肢に偏りが出ないように調整していると思われます。

実際に数多くの学校の選択問題の解答を集計してみたことがありますが、比較的綺麗に分散していました。

つまり、全部同じ記号を書いた場合に偶然高得点となるようなことがないようになっているということです。

 

もう少し実力がある人は、さらに確率を上げる方法があります。

いわゆる「消去法」というやつですね。

選択肢が4つあったとして、どう考えてもこれは有り得ないと思われる選択肢があった場合、残り3つに絞ることが出来ます。

これだけで正解する確率は25%から33%に上がります。

選択肢を2つ消すことが出来れば、確率は50%まで上がるのです。

入試の合格ラインを6割と考えると、わからない問題で50%拾えたらかなり有利になると思います。

 

最難関レベルの学校の入試問題になると、選択肢の中に聞いたこともないものが出てきたりすることがあります。

それでも残りの選択肢の中に正解があるかないかを論理的に考えていくと、かなり正解に近づけます。

 

 

計算問題の場合はどうでしょうか?

さすがに計算問題は適当に書いても当たらないと思っている人も多いと思います。

しかし、それでもわずかに確率を高める方法があります。

答えが整数なのか、小数なのか、何桁なのか、何かの倍数・約数なのかと考えてみることです。

例えば、年齢算で太郎君の弟の年齢を聞かれていたら、だいたい太郎君は5年生か6年生で、弟は小学校低学年ということが多いです。

となると、考えられる年齢は6歳~10歳くらいになるはずです。

その中から適当に選ぶと20%くらいの確率で正解出来ます。

上位層ならそれぞれの年齢を問題文に当てはめて矛盾がないかを調べ、正解を導きます。

通称「当てはめ」という解法です。

いい加減な解き方だと思う人もいるかもしれませんが、数学的には「背理法」です。

仮定を立てて矛盾を見つけるという極めて論理的な解法なのです。

 

歩く速さなら時速3~6㎞くらい、自転車の早さなら時速10~15㎞くらい、車なら時速40~80㎞くらい、普通電車なら時速80㎞前後、急行や特急なら時速100前後ということが多いです。

小数なら3.6とか4.8とか5.4とか、6で割れる数になることが多いです。

 

金額なら10円単位のキリのいい値段になることが多いですし、子どものお小遣いで買える範囲の金額になります。

身長や体重などは小学生の平均的な数値に近いです。

クラスの人数ならだいたい30~40人くらいになります。

 

こういう数値に慣れるにはとにかくたくさん問題を解くことです。

経験を積むことである程度見当がつけられるようになります。

経験に基づく勘というのは、ランダムに選んだ数値よりも正解する確率が高いのです。

 

語句の問題は思いついたものを書くとたまに正解することがあります。

テストに出る以上は、真面目に勉強していれば一度は聞いたことがあるものである可能性が高いからです。

間違えたら恥ずかしいからと空欄にすれば不正解ですが、珍回答を覚悟で書いてみたら当たることもあるのです。

 

 

注意事項

 

勘で答えるというのはテストのときだけ使える最終手段だと思ってください。

家で宿題をやるときに勘を使うと、勘を養うどころか間違って覚えてしまう危険性があります。

 

 

 

  偏差値は運次第

 

平均点が偏差値50だというのは知っていると思います。

では偏差値70は何点取ればいいのでしょうか?

 

実はテストの度にその値は異なります。

これは全体の平均点と標準偏差の大きさによって変化するからです。

 

簡単に言うと、平均点が低いほど高い偏差値が出やすくなります。

満点近い点数を取ればそれだけで偏差値70が出ます。

しかし、平均が60点台後半くらいだと満点でも偏差値70にならないことがあります。

逆に平均点が40点台だったりすると満点で偏差値80を超えます。

 

実は学年トップレベルの子の偏差値はけっこう毎回激しく変動します。

ですから、「灘を目指そうと思ったら公開テストの偏差値は当てにならない」などと言われるのです。

もちろん偏差値が取れていない場合は大問題です。

 

6年生の夏以降になると急に公開テストが難しくなってきたりします。

出題範囲が全範囲になったり、難易度の高い問題が多く出題されたりするのです。

ですが、最難関志望の上位層にとっては志望校別特訓の受講資格が取りやすくなるのでチャンスなのです。

偏差値50前後の人は点数が下がっても平均も下がるのでほぼ影響なしです。

下位層になると0点に近い点数でも偏差値30以上になったりするので、そこまで崩れません。

 

 

 

  体調が悪くなる人

 

テストのときに体調が悪くなる人が毎回数人は出てきます。

熱を出したり、腕を骨折したりというケースもあります。

そこまでひどくはなくても、何か今回は調子が悪かったということもあるかと思います。

それも運だと言ってしまえば運ですね。

 

体調不良の原因

塾に長く通っていると、だんだん夜型になってきます。

1日のうちで集中力のピークが夕方以降に来るようになるのです。

※そうでない人もいます。塾で寝ないでください。

 

ところが、公開テストは午前中または昼くらいから行われます。

普段なら学校で過ごしている時間ですね。

どうもその時間はやる気が出ないとか、眠くなるという人もいるようです。

年度変わりの2月、3月は多いですね。

 

 

テストの出来が悪いと急に体調が悪くなる人もいます。

これは因果関係が逆ですね。

家に帰ったら怒られると思うと憂鬱になるのでしょうか。

それとも怒られないように演技をしているのでしょうか。

体調が悪かったからしょうがないという言い訳ですね。

そういう人はテストの調子が良かったときはハイテンションになります。

結果が却ってきてから急に青ざめることもありますが…。

 

熱を出していると成績が下がるのかというと必ずしもそうではありません。

体調が良いにもかかわらず、とんでもないミスをすることもあります。

実力というのはあまり体調に左右されないものだと考えるといいと思います。

 

 

 

  取捨選択、時間配分

 

これは偶発的な「運」ではないですね。

どのように運ぶかということです。

 

「難しい問題は飛ばせ」と塾では言われます。

もちろんこれはテストのときの話です。

宿題で難しい問題を全部飛ばしている人はいつまで経っても難しい問題が解けるようになりません。

 

一般的にテストの問題は前半が易しめで、後半に行くほど難易度が上がるように作られています。

しかし、実際の入試ではたまにトラップが存在します。

一番最後の問題が実は易しかったり、前半の小問が意外に難しかったりするのです。

塾でも6年生になるとそういうテストにあたることがあります。

前半だから易しいという思い込みで時間を掛け過ぎると、後半で時間が足りなくなってしまうのです。

これは慣れるしかありません。

 

「正答率の高い問題を解けるようにしましょう」と塾で言われるかもしれません。

しかし、正答率はテストが返却されるまでわからないので、テスト中に出来ることではありません。

上位層になるとある程度は正答率を当てられるようになりますが、これは普段から自分の実力とテストの正答率をよく見ているからだと思います。

 

時間配分が苦手な人は、普段から宿題を解くときに時間を計って取り組みましょう。

普段のテスト時間と問題数を参考に、宿題の制限時間を設定しましょう。

その時間をすべて使い切る練習をするといいと思います。

時間を短く設定すると見直しをしなくなるのであまりおすすめはしません。

 

 

 

 

  最後に

 

「運も実力のうち」という意味を理解していただけたでしょうか?

実力のない人は運をつかめる確率が低いと考えていいと思います。

 

 

 

 

 

 

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