灘高等学校の東大・京大合格者数を調べていたら古いデータを発見したのでまとめてみました。
1951年から2023年までのデータです。
東大・京大合格者数
東大・京大の合格者数が100名を超えるようになったのは1960年代後半からです。
1969年は東大紛争により入試が中止となりました。
※当時、東大安田講堂に立てこもっていた東大全学共闘会議議長の山本義隆師は私の予備校時代の物理の先生です。
翌1970年の東大合格者数が過去最大となったのは1969年に受験予定だった卒業生が受験したからだと思います。
1987年~1988年は国立大学入試がA日程、B日程に分かれた年です。
これによって東大・京大の受験が可能となりました。
当然難易度は高くなったわけですが、最難関校にとってはラッキーだったと思います。
他の最難関校もこの2年間は東大合格者が倍くらいになっています。
最近だと2019年が少し人数が少なくなっていますが、意外にも現役合格率は高く、国公立医学部合格者数は多いのです。
単純に東大受験者が減って、京大や国公立医学部受験者が増えた感じですね。
国公立大学医学部合格者数
極端に人数が少ない1997年、1998年は東大理Ⅲ・京大医医以外のデータがありません。
1950年代もデータがない年度があります。
2000年以降のデータはかなり正確だと思います。
東大理Ⅲ・京大医医合格者数
1997年は近年では最も合計人数が少なくなっています。
1995年の阪神・淡路大震災の影響がどこまであったのかは不明です。
統計的に見て、
・灘で高3時点で学年上位にいれば東大・京大に行ける
・高3時点で学年上位3分の1以内くらいにいれば国公立医学部に行ける
・高3時点で学年上位20位以内くらいをキープ出来れば理Ⅲ・京医に行ける
可能性が高いと考えていいと思います。
逆に、そこに全然届いていなければ何年浪人しても難しいとも言えます。
甲陽、東大寺、洛南、西大和でも学年トップレベルなら理Ⅲ・京医に合格しています。
そう考えると、それは灘で学年上位20位以内になるのと同じくらい難易度が高いと考えていいと思います。
どこの学校に進学しようと結局は同じ大学入試を受験するわけですから、そこに合格するだけの学力が必要ということです。
参考までに鉄緑会大阪校のWebサイトによる合格実績
東大 602名 理Ⅲ59名
京大 129名 医医55名
国公立医学部 620名
※鉄緑会 代々木
東大 520名 理Ⅲ36名
国公立医学部 355名
これを含んでいるかは不明です。
鉄緑会大阪校の在籍者 灘328名
※中学を含んでいるかは不明
※西宮校(中学のみ)、京都校(中1~高2)を含んでいるかは不明
単純に東大理Ⅲ・京大医医を目指すことを考えた場合、灘に行くことよりも鉄緑会で上位に入ることの方が重要と考えてもいいかもしれません。
灘中学校を目指している人へ:
中学受験はゴールではないのです。
大学受験のための予選だと考えてもいいかと思います。
生徒の主体性を尊重する学校ですから、すべては「自己責任」ということです。
頑張ってください。
データの誤りがあればコメント等で教えてください。
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