毎年この時期になると増えてくる検索ワードですね。

 

「過去問をいつから始めたらいいのでしょうか?」

 

「そんなことは自分で考えた方がいい」なんて言ったらそこで試合終了です。

中学入試というのはゴールははっきり決まっているんです。

2023年なら1月14日が近畿圏の統一入試日・入試解禁日です。

例年、大学入学共通テスト(2020年までは大学センター試験)の初日(土曜日)に合わせた日程となっています。

再来年以降も同じ日程になると思います。

 

ところが、中学入試の難しいところでもあるのですが、スタートの時期があいまいなのです。

大手塾だと通い始める人が一番多いのがだいたいどこの塾も小4ですね。

最難関志望なら小3スタート、灘志望、洛南・西大和女子志望なら小1という人も結構います。

とりあえずどこかに入れたらいいというのなら小5でもいいと思います。

 

つまり、目指している学校のレベルによって塾に通い始めるタイミングが違うわけです。

そして、過去問についても目指しているレベル、受験予定の学校によって開始のタイミングが違ってきます。

 

 

 

  塾からの指示

 

塾(志望校別コース)の説明会等で過去問の開始時期の話は聞いているかもしれません。

最難関レベルなら9月くらいから、難関志望なら10月くらいからなどと言われたりします。

 

これは入試日から逆算しているのです。

 

難関志望の場合の計算方法としては、

1.過去問1年分を1週間のペース

2.冬休み期間は朝から晩まで塾なので、基本的にできない

3.第一志望校を6年分、第二志望校3年分、前受けを1年分くらいが目安

 

とすると、冬休みは12月の第4週くらいから始まります。

そこから10週間遡ると10月の中旬です。

学校によっては運動会、音楽会、修学旅行などのイベントが入りますから、1週くらい余裕を持たせると10月第2週くらいからスタートするとギリギリ冬休み前に終わるという計算になります。

 

 

最難関志望の場合は、

第三志望校くらいまでが最難関校になるので、三年分くらいはやっておきたいところです。

多い人になると3校×6年分+その他併願校・前受け校1年分ずつで合計20年分くらいになります。

20週だと間に合わないので、その他併願校・前受け校1年分ずつは入試直前にどこかで時間を作ってやるとして、メイン3校分を冬休みまでにと考えたら9月から始めていかないと間に合わなくなります。

それでも週1ペースでは足りないので、どこか休みの日とか振替休日などを利用して一気にやってしまうしかありません。

 

20年本をやる人は、第一志望校、第二志望校までやると考えると、その他併願校・前受け校含めて延べ50年分くらいになります。

毎週2年分やるとしても6ヶ月半かかるので、スタート時期は6月くらいということになりますね。

 

第一志望だけ20年本をやるとしたら35年分くらいですから、毎週2年分やるとして18週。

今から始めるとギリギリ間に合わないくらいですね。

20年本は算数だけに絞るとかすればなんとかできるかもしれません。

 

 

  20年本について

 

塾ではあまり20年本をすすめません。

というのも、量が多すぎてやっている時間がないというのが一つ。

ただでさえ課題が多くなっている上にレベルも上がっています。

この先さらに増えて、難しくなるので、そんな余裕はないというのが実際のところです。

 

 

それ以外に、志望校別特訓やその他特訓授業等のテキストでその時代の過去問をたくさん扱っているからという理由もあります。

古い過去問をやっていると解いたことがある問題がけっこう出てきたりします。

そうすると点数が取れすぎたりするわけです。

それで勘違いしてしまう人がよくいます。

ちゃんと理解していても、点数が良すぎるために全く合否の参考にはならないと思います。

傾向に慣れるという意味ではいいと思いますが、下手に自信を持ってしまうと勉強が手抜きになります。

 

塾に質問を持ってこられても対応できないというのもあります。

20年本ということは最難関レベルの学校しかないわけです。

その中で質問に持ってくる問題というのはけっこうな難問です。

塾講師はたくさんいても、最難関コース以外で最難関レベルの難問を初見で解ける講師は少ないです。

運よく普段の授業の担当講師が最難関コース担当ならいいのですが、そうでなかったら質問するチャンスは少ないです。

とはいえ、授業前の質問で過去問を持っていくというのは業務妨害です。(そもそも休み時間の質問は業務外)

みんな宿題の質問をしに来ているので、過去問は拒否されます。

最難関コース対象の質問受け(有料)講座とか、過去問対策講座とかでなければなかなか質問は難しいかと思います。

 

親が教えるというのであれば、最低限その年度の問題をすべて解いて、解説できるように予習しておく必要があります。

塾の解き方、赤本の解説などを参考に、子どもが解きなれた解法で説明してやらないと納得はしてくれません。

家庭教師、個別指導でも最難関校の過去問を解説できるレベルの講師は少ないと思います。

早い段階で確保しておかないと見つけることは不可能になります。

 

ではどうすればいいか、ということですが20年本はやらなければいいということになります。

20年本というのは”業務用”過去問題集だと思ってください。

プロ(塾関係者)やマニア(模試でS判定やⒶ判定の人)向けの問題集なのです。

コストコのパン(ディナーロール36個入)みたいなものです。

普通の人が1人で消費しきれる量ではありません。(賞味期限は製造日から3日間)

 

 

 

  「過去問はやらないでください」という塾

 

塾、あるいは志望校別コースによっては「過去問はやらないでください」なんて言われる場合があります。

 

1.塾のカリキュラムに過去問演習が組み込まれている場合

志望校別特訓のカリキュラムの中に過去問演習が組み込まれている塾もあります。

塾の授業時間内に時間を計って一斉に過去問をさせて、塾で採点してくれて、その場で解説してくれたりします。

いつ、どの年度をやるかを事前に教えてくれる場合と教えてくれない場合があります。

年度の順番通りにやることもありますし、バラバラにやる場合もあります。

科目間で調整していなくて、各教科の年度が全然そろわないこともあります。

いつまで経っても合計点が出せないので最悪ですね。

 

でも、同じコース内での平均点が出たりするので、今の自分の立ち位置はよくわかります。

現時点では合格最低点に届いていなくても安心できますね。

 

2.過去問演習講座(有料)が用意されている場合

塾としては利益のためかもしれませんが、コース担当講師の給料には全く影響ありません。

ですが、コース担当者としては生徒のデータが取れるというメリットがあるので、受講を勧めてきます。

家ではなかなかやらないという人にはお勧めですね。

採点は塾で、受講者の平均も多分わかると思います。

その場で解説もしてくれますし、みんながどこを間違えているかもだいたいわかると思います。

 

3.テキストに過去問が含まれている場合

コースや特訓講座のテキストが最近(数年内に)改定されている場合、最近までの過去問がテキストに使われていたりします。

塾からは過去問はやらなくていいと言われたりします。

過去問をやると実力以上の点数を取れたりするので勘違いの原因や後のトラブル(別名:後の祭り)の原因にもなり得るのです。

 

4.まだやらないでください

「やらないでください」とよく似ていますが、これは来るべき日が来たら突然「やってください」に変わります。

なぜ早くやろうとすると止められるのかというと、これもちゃんと理由があります。

この時期に過去問に取り組むと、A判定を取れている人でも全然合格最低点に届かなかったりします。

1科目あたり30点くらい足りないなんていうのは普通にある話です。

これから3ヶ月くらいかけて20点くらい上がり、最後の1ヶ月でそこから10~20点くらい上がるのです。

逆に言えば、それくらい塾で追い込みを掛けていくわけです。

ですから、あまり早くやり過ぎるとショックを受けます。

そして十分に力が付いてきた頃には過去問が全部終わっているということにもなりかねません。

ですから、まだやらないでくださいと言われるのです。

 

5.塾からタイミングを支持される場合

コースによっては塾側からこの年度をやるようにと指示が出たりすることがあります。

で、みんなの点数(自己採点)を集計したりするのです。

宿題として半強制的にやらせないとやらないからという理由もあるかと思います。

 

 

その他、いろいろなケースがあると思いますが、基本的に塾から指示があった場合はそれに従っておいた方がメリットは大きいと思います。

どうしても納得がいかないとか、そうする理由が知りたい場合は塾で質問してください。

必ず理由を知っている先生がいるはずです。

知らんけど。

 

 

基本的に塾の過去問演習は第一志望校だけになるので、第二志望以下併願校は自分でやらなければなりません。

 

前受け校は塾の前日特訓等のイベントに参加すると前年度の過去問演習をやってくれたりします。

事前に内容を確認していないと、家でやったのと同じ問題を解かされて時間が無駄になります。

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

さりげなく宣伝しておきます。

 

※最難関レベルの過去問(算数・理科)の質問に対応できます。

※対応できる人数には限界があります。

※塾が終わった後の時間帯や学校が休みの日の昼間でも対応します。

 

お問い合わせはメッセージで。