入試における「1点の重み」というのはどれくらいなのでしょうか?

 

例えば、合格最低点に1点でも足りなければ不合格となります。

合格者の最低点と不合格者の最高点の差は1点しかありません。

(3科4科のアラカルトの学校では0.25点差になることもあります。)

たった1点の差で、その子の今後6年間の人生が大きく変わるかもしれません。

(良くなるか悪くなるかは知りません)

 

塾の公開テストで考えると、テストで1点違えばその科目の偏差値は0.5ポイントくらい変わってきます。

そのわずかな差で希望するコースに入れなかったりすることもあるわけです。

この時期に希望するコースに入れないということは、事実上志望校変更を余儀なくされるということです。

 

そんなことを考えると、1点の重みというのはかなりの重さになるのかもしれません。

体感で10kg~20kgくらいでしょうか。

もっと重いかもしれませんね。

 

ですが、そんな話をしても子どもたちにはあまりピンと来ないようです。

それがどうしてなのかを考えてみることにしましょう。

 

 

1円の重さ

 

「1円を笑うものは1円に泣く」ということわざがあります。

元々は「一銭を笑うものは一銭に泣く」なのですが、現在の通貨の単位に置き換えられたのですね。

 

お金は少額でも粗末にしてはならないという教えです。

特に銀行員とか会社の経理なんかをやっている人なら1円足りないだけでも大騒動ですね。

1円余っていても大騒動です。

大きなビジネスをしている人なら、為替レートやガソリン価格が1円動いただけでもの凄い額が動きます。

 

でも、日常生活では1円くらいで慌てることもないと思いますし、そんなに気にしていない人も多いと思います。

強いてあげるとしたら、買い物のときにあと1円足りないなんてときくらいでしょうか。

あとは1万円札しかなかったりしたら、おつりが9999円返ってくるわけです。

何が嫌かというと、硬貨の枚数が多いと重いのです。

1円玉の重さは1gです。

おつり999円を最も少ない枚数で貰ったとしても、15枚で合計55.95gになります。

1円玉があれば1g減るところ、55.95g増えてしまうわけですから、その差は56.95gになります。

 

もちろん、それで困るということはありません。

硬貨が999円分あるということは次にどんな買い物をしても、必ずちょうどの金額で支払いができるからです。

ですが、支払いで1円足りないということが「今日一番の不幸な出来事」くらいに思えてしまうものです。

 

1円玉も10000枚集めれば1万円です。

とかいう人がいますが、逆に言えば1万枚も集めなければ1万円になりません。

毎日1円ずつ貯金していくと10000日、約27年5ヵ月もかかります。

その労力に見合う金額には思えませんが、1億円預けても年に1000円くらいしか金利のつかない銀行預金よりはましかもしれません。

 

「1円を拾うのに必要な労力は1円以上」とかいう話があります。

カロリーベースで計算すると、拾うための労力はスクワット1回分、それに対して食材1円あたりで得られるカロリーを考えると、得られるカロリーの方が多くなります。

ただし、問題はその1円は誰のものか、どこに落ちているのかということです。

家の外で自分の1円玉を落としてしまった場合、拾わなければ1円の損になります。

拾った場合は得にはなりませんから、1円玉を拾うのに必要な分だけカロリーの損失が出ます。

ですが、そのカロリーは食材1円分のカロリーよりは少ないですから拾った方が損失は抑えられます。

 

これが自分のものでない1円玉の場合は、わずかにカロリーベースで得をするということになります。

しかし、拾った1円玉をそのまま自分のものにすると拾得物横領です。

かといって交番に届けるとものすごく面倒なことになります。

警察にも迷惑をかけますね。

時給換算すると1円どころではない税金の無駄遣いをさせているかもしれません。

というわけで、「自分のものでない1円玉は拾わない」が正解ですね。

目の前に落とした人がいて、拾ってあげるというのは場合によってはありかもしれません。

労力に見合う感謝が得られたら「幸せな一日」を送れるかもしれません。

 

自分の落とした1円を拾うかどうかですが、拾う動作が1秒として、その動作によって1円以上の損失が出る場合は拾わなくてもいいかもしれません。

遅刻しそうなときとか、手が届かない所に落としてしまった場合は仕方がないです。

1秒1円だと時給換算で3600円、1日8時間×月25日勤務なら額面で72万円ですから、それ以上の収入があって勤務中なら拾わなくてもいいと思います。

 

1円の話はこれくらいにしておきましょう。

「1円でブログが書ける話」はここまでです。

 

 

1点の重みがわからない子

 

1点の重みを感じる子と感じない子がいます。

親の育て方とかは関係ありません。

 

例えば、あと1点で合格という人にとって1点の重みは最大値になります。

しかし、あと5点という人になると少し重みは変わってきます。

そういう人の場合、5点分の重みが最大値になります。

つまり、1点の重みは単純計算で5分の1になります。

むしろ1点取ったくらいではその状況はどうにもならないので、1点だけでは重みは感じないかもしれませんね。

1点とか細かいことはどうでもよく、あと1問とか2問というもう少し大きな単位に重みを感じるわけです。

 

志望校A判定に20点足りないという人にとっては、1点なんかではどうにもなりません。

1点に重みなんかないのです。

ですから、いくら1点の重みの話をしたところで心には全く響きません。

むしろ絶望感が漂ってくるかもしれません。

 

点数が取れている人にとってはもっとどうでもいい話になってきます。

合格最低点の1点上くらいならかなり重い話になるのですが、毎回20点くらい上を取っていたら1点くらい全然気になりません。

合格出来たらとりあえずはそれで良いわけですから、別に点数にこだわる必要はないと思います。

 

では、成績上位の子なら1点の重みはないのかというと、そうとも限りません。

上位でもトップレベルになると、順位が気になります。

1位と1点差とか、あと1点で10傑に入れたのにとかだとものすごく悔しいですね。

 

順位で言うなら偏差値50くらいは最も密集するので、1点違うと順位がずいぶん変わってきます。

でも、あまりその偏差値帯で順位を気にする人はいないので、そこまで1点は重くないと思います。

これが、あと1点で偏差値50とかだとものすごく重みが出てきます。

 

ですから、全然1点の重みを感じられない立ち位置の子に対して、「1点の重み」を熱く語ったところで、「何言ってんの」という話なのです。

 

 

結論

 

1点の重みは、1点足りなくて不合格になったときが最大値。

(なってみないとわからない。)

 


 

 

ちなみに入試で1点上げるために必要な勉強時間は約10時間です。