志望校の合否判定が気になる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?

 

 

第一志望校に合格するために最も効果的な方法は?

 

それは、適正な志望校を選択することです。

 

合否判定学力テスト等を受験された方はおそらく志望校の欄を埋め尽くして提出されたかと思います。

ちょっと欲張ってみたり、夢を書いてみたり、とりあえず埋めてみたり・・・。

どこまで本気で書いているかはわかりませんが、塾に提出しているわけですからそのデータは大切に保管されています。

そして、各生徒の担任やアドバイザーなどには漏れなくそのデータが届く仕組みになっているのです。

”こんなの恥ずかしくてとても口には出せない”志望校が、その判定とともに届くのです。

もちろん守秘義務があるので他人に漏らすことはありませんが、塾内では業務として取り扱うので他の講師と情報を共有することもあります。

 

ですから、あまり無茶な志望校は書かない方がいいかもしれません。

合否判定は偏差値を基準にしているので、わざわざ志望校を書かなくても偏差値表を見れば自分でわかります。

※ 志望校を書くと同じ学校を志望する人の中での順位がわかります。

 

 

志望校の偏差値になかなか届かずに悩んでいるという人も多いと思います。

現時点ではみんなかなり高めの志望校を書いているので、当然そのレベルに届いていない人の割合が高くなります。

統計的に見てもこれから半数以上の人が第一志望校を変更することになるかと思います。

例えば最難関校を目指している人は、現時点では最終的な受験者数の倍以上はいるということです。

それが無謀だということではなく、それだけ競争が激しいということなのです。

これから夏までが勝負です。

夏まで最難関レベルに生き残った人たちが最難関コースに進めるのです。

そして、その半分くらいが難関上位校に進学します。

ですから、「最悪、難関上位校でもいい」と思っている人はまだ勝負を捨ててはいけません。

 

 

プラマイゼロという発想

 

例えば、志望校のA判定の偏差値にギリギリという人もいると思います。

国語は取れているのに算数が足りないとか、算数は取れているのに国語が足りないとか、あるいは算国は足りていないけど理社で稼いでいるとか。

 

苦手科目を得意科目でカバーしているというケースですね。

つまり、マイナスがあってもプラスもあるからトータルでゼロを超えればいいという考え方ですね。

 

たしかに苦手科目を自力で克服するのは困難です。

ですから、それを得意科目で補うというのはありだと思います。

しかし、それで合計がゼロではだめです。

せめてプラスにもっていかなければなりません。

A判定合格ラインからプラス2ポイントくらいは欲しいところです。

それでだいたい合格可能性が80%以上になるかと思います。

 

ですが、それが通用するのは難関レベルまでなのです。

最難関レベルになるとかなり苦しくなってきます。

 

というのも、得意科目で点数が稼ぎにくくなるからです。

得意科目と言っても、それはあくまでもその人にとっての”得意”であって、単純に一番偏差値が取れる科目ということだと思います。

例えばA判定偏差値60の学校に合格する人の平均(合格者平均)は下手をすると65くらいになったりします。(学校によります)

塾の公開テストでは偏差値を取れていても、実際の入試になると全然点数を稼げない可能性もあるのです。

 

マイナスをプラスで補うという発想では通用しないかもしれません。

考え方としては、和ではなく積で考えていかなければならないのです。

マイナスとプラスの和であれば、プラスの方が大きければ和がプラスになります。

しかし、マイナスとプラスの積であれば答えは必ずマイナスになります。

つまり、マイナスがあったらだめだということですね。

「じゃあ、マイナスが2つあれば積がプラスになる」なんて調子のいい話はありません。

 

算数の力が足りない人は、他の教科をどれだけ頑張っても算数の力が足りないのです。

国語の力が足りない人は、他の教科をどれだけ頑張っても国語の力が足りないのです。

算国の配点が高い学校では、算国の不足分を理社で補うことはできないのです。

 

 

男子の場合、全体的に見て算数の学力が国語に比べて高い傾向にあります。

そして、それは入試にも反映されます。

結果として、入試の算数はレベルが高く実力がなければ点数が取りにくい科目となり、点数の差が大きく出ます。

反対に国語は全体的に差が出にくいという傾向があります。

平均点が同じくらいでも、最高点で比較すると算数は満点が出ますが、国語は9割に届かなかったりするのです。

そこで塾では算数を重点的にやらせるわけですが、だからと言って国語が出来なくていいというわけではありません。

いくら差がつきにくいとは言っても平均点すら取れなければ、それを算数でカバーするのはかなり困難です。

国語がずば抜けていても、算数が平均を切っているようでは合計点で考えたときにかなり不利になります。

 

志望校の算数、国語の難易度、平均点、標準偏差などを考慮した上で、この先どの教科にどれくらいの時間をかけて、どれくらいのレベルまで持っていくかを考えなければなりません。

得意科目ばかりやっていても、苦手科目ばかりやっていても、それでは不十分なのです。

 

女子の場合、女子校を受験するのか共学校を受験するのかで方針が大きく変わるかもしれません。

共学校は男子校と同じ傾向だと考えていいと思います。

つまりは男子に合わせて入試問題が作られていると言ってもいいと思います。

女子の人数枠のある学校では女子の合格ラインの方が明らかに男子より高くなっています。

偏差値で5ポイントくらいは違うかもしれません。

これはどれくらいの差かというと、塾でいうなら1~2クラス分の学力差です。

算数が苦手という女子も多いと思いますが、その苦手な算数でさえも男子に勝っていなければならないのです。

そういう覚悟で勉強していかなければなりません。

 

特に最難関レベルを志望している人は、今後入試練習とかプレテストなどの最難関レベルの模試が増えてくると思います。

大事なのはそういうレベルの模試で偏差値を取ることです。

塾の公開テストなどは難関志望の人も受験するので、難易度が標準レベルに設定されています。

そこで偏差値が取れているからといって、最難関レベルで通用するとは限りません。

もちろん公開テストで偏差値が取れなければ最難関の受講資格すら取れないかもしれませんが、取れたからといってそれが安心材料になるわけではないのです。

 

そろそろそういうことを意識して勉強に取り組んでいく時期だと思います。

 

 

最難関コースの受講基準はA判定偏差値より下に設定されています。

ですから、それを目標にしてはいけません。

 

志望校のA判定偏差値(80%)のラインは、その偏差値を超える全受験生のうちの80%が合格したということです。

不合格になった20%の人たちがどのあたりに分布していたかを考えてみれば、A判定偏差値ギリギリが決して安全圏だとは思えません。

ですから、今の時点でそんな崖っぷちを目指してはいけないのです。

 

最低目標として、A判定偏差値+2~3ポイントあたりに設定するとギリギリ合格を狙えるラインです。

そして、どの科目もA判定偏差値を切らないように、苦手科目の対策をしていくといいでしょう。

なおかつ、得意科目でA判定偏差値+5ポイント以上を狙っていくと安全圏には入れると思います。

 

入学後に上位を目指すのであれば、合格者平均点を上回る点数を狙わなければなりません。

学校にもよりますが、A判定偏差値の5ポイント上くらいは最低欲しいところです。

順位でいうなら、塾の合格者の半数以内の順位が一つの目安です。

今年の合格者が50名の学校を目指しているのなら、同じ志望校の人たちの中で25位以内というのが最低ラインです。

 

将来的に国立大学医学部を目指すのであれば、志望校の大学実績を見てください。

学内で(国公立大学医学部合格者数÷卒業生数)くらいの順位が最低ラインです。

単純に考えると、入試の合格者数×(国公立大学医学部合格者数÷卒業生数)くらいの順位で入学したいところです。

それが順調に行けば、地方国公立大学医学部に合格できる(浪人も含む)可能性があるということになります。

 

 

今まで何度も言ってきましたが、

最低ラインを目指すということは、それが仮に上手くいった場合に「最低ライン」でスタートするということです。

それでも最低ラインに届いた人はかなり努力して結果を出してきたのだと思います。

だとしたら、最初からもう少し上を目指していたらよかったのではないかと思うのです。

 

 

なんでみんなそんなにギリギリが好きなんでしょうか?

ギリギリじゃないとダメなんですか?