偏差値50が平均点だということはみなさんご存じだと思います。

ですが、偏差値60とか偏差値70というのはどのくらいのレベルなのかと聞かれるとわかりにくいものです。

標準偏差という言葉を聞くとさらにわかりにくくなるかもしれません。

平均点からの散らばり具合などと表現されます。

100点満点のテストなら標準偏差はだいたい15~20くらいになります。

そして、平均点より15~20点上なら偏差値60、その2倍の30~40点上なら偏差値70ということになるのです。

 

例えば、テストの平均点が60点なら、だいたい80点取れれば偏差値60を越えます。

100点で偏差値70が出るかどうかです。

平均点が50点くらいなら70点あれば偏差値60くらい、90点もあれば偏差値70を越えるでしょう。

100点だと偏差値80に届く場合もあります。

 

つまり、標準偏差1つ分の点数を取るごとに偏差値が10ポイント上がる計算になります。

塾の成績表には標準偏差が書かれていないことが多いですが、「自分の点数-平均点」が「自分の偏差値-50」に比例するので、あと何点取ればどれくらいの偏差値になるかは簡単に計算できます。

”あと何点で偏差値いくつ”とか書いてあるのはその計算に基づくものです。

 

1問5点の問題なら3~4問正解すれば偏差値が10ポイント上がりますね。

でも、それがどれほど大変なのでしょうか?

 

 

小6の平均身長に例えてみる

 

大阪府の小6男子(12歳)の平均身長は152.6cmで標準偏差は8.46です。

これを偏差値で考えると、152.6cmで偏差値50です。

161.6cmになると偏差値60、169.5cmで偏差値70です。

偏差値70というのは全体の上位約2%くらいなので、確率的に50人に1人くらいはいるということになります。

 

大阪府の小6女子(12歳)の平均身長は152.0cmで標準偏差は6.00です。

158.0cmになると偏差値60、164.0cmで偏差値70です。

 

偏差値10ポイント上げたければ、男子なら8.5cmほど、女子なら6cm身長を伸ばせばいいという計算になります。

「次の身体測定までに偏差値を10ポイント上げたい」なんていう人は頑張ってみてください。

 

小6の平均体重に例えてみる

 

大阪府の小6男子(12歳)の平均体重は43.8kgで標準偏差は10.12です。

52.9kgで偏差値60、64kgで偏差値70です。

 

大阪府の小6女子(12歳)の平均体重は43.5kgで標準偏差は7.99です。

51.5kgで偏差値60、59.5kgで偏差値70です。

 

偏差値10ポイント上げたければ、男子なら10kgほど、女子なら8kgほど体重を増やせばいいという計算になります。

たくさん食べればいいだけですが、1~2ヶ月でそれだけ増やそうと思ったらかなり大変ですね。

 

 

40代前半サラリーマン(男性)の平均給与に例えてみる

 

40代前半の男性の平均給与が521万だそうです。

これを偏差値50と考えます。

偏差値60(上位16%)だと年収800万です。

偏差値70(上位2%)だと年収1500万です。

 

書いていて悲しくなってきました。

 

でも収入が多いほど税金もたくさん払わなければなりません。

年収521万だと手取り400万くらい、年収800万だと手取り700万くらい、年収1500万だと手取り1000万くらいです。

偏差値10ポイントで手取り300万くらいですね。

 

 

寿命に例えてみる

 

男性の平均寿命は81歳、女性の平均寿命は87歳です。

しかし、これは計算方法がややこしいので平均寿命ではなく、生存率で考えることにします。

 

生存率50%で偏差値50とすると、

男性83歳、女性89歳です。

 

生存率16%くらいが偏差値60と考えると、

男性92歳、女性97歳です。

 

生存率2%を切ると偏差値70くらいと考えると、

男性99歳、女性103歳です。

 

まだまだ先は長いですよ。

 

 

 

高校野球に例えてみる

 

全国高校野球に出場する学校数は2019年度で3730校、そのうち甲子園に行けるのは32校です。

大阪府は174校、兵庫県は161校でした。

 

計算が面倒なので128校で考えましょう。

地区大会に参加したとします。

1回戦に勝つと上位50%に入るので、1勝で偏差値50です。

2回戦に勝つと上位25%ですから、偏差値56.7くらいです。

 

3回戦に勝つと上位12.5%(ベスト8)で準々決勝進出となります。

偏差値にすると61.5ですね。

 

準々決勝に勝ってベスト4進出で偏差値68.6です。

 

準決勝で勝つと決勝進出で偏差値71.7です。

 

地区大会優勝で偏差値74.2です。

 

奈良県の場合は38校出場なので、優勝しても偏差値70には届きません。

(確率に基づく値です)

 

 

近畿圏の中学入試に置き換えてみると、最難関校が地区大会決勝レベルだと思っていいでしょう。

近畿大会というのがあったとすると、

準決勝第1試合が灘VS甲陽学院、第2試合が東大寺VS洛南です。(日程の都合上)

で、決勝戦が灘VS東大寺で灘の優勝というイメージですね。

大阪星光、西大和、洛星前期、洛星後期でベスト8でしょうか。

(男子の場合です。)

 

灘が甲子園の決勝レベルですね。

甲子園で5回勝たなければなりません。

決勝戦は灘VS開成でしょうか。

 

偏差値が高すぎると感じる人がいるかもしれませんが、五木の模試などの偏差値表を見ると納得できるかと思います。

大手塾の場合は母集団(塾生)のレベルが近畿圏全体の平均値と比べて高いので、A判定偏差値は相対的に低くなるのです。

シード校みたいなものだと思って下さい。

※偏差値は塾によって異なります。

 

 

 

偏差値を上げることが一見簡単そうに見えて、実際はどれだけ大変かということがわかっていただけたでしょうか?

(体重だけは簡単に増えます。)

(逆に体重を落とす方が難しいです。)

(頑張っても全然体重が減りません。)