出願が始まって一番気になるのは出願状況かもしれません。

学校によっては出願状況を日々更新しています。

 

まるで選挙の開票速報みたいでドキドキしますね。

でも出願者数が増えても全然喜べません。

出願者数-1(自分)=ライバルの数 だからです。

「このまま増えなければいいのに」と願っている人もいると思います。

出願が締切になって安心していたら、ある朝突然出願数が一気に増えていたりすることもあります。

最終結果が出るまではわからないのです。

 

 

出願者数が増えるとどうなる?

 

出願者数が多くなると倍率が上がります。

これは出願倍率というもので、単純に出願数÷募集定員で計算します。

 

では、出願倍率が上がると入試の難易度が上がるのでしょうか?

実はそうとは限りません。

 

受験生の多くが第一志望である一部の学校を除くと、出願者数が増えたのは併願する人が増えただけかもしれません。

灘の場合は近畿圏外の受験生が年によって増減します。

 

第一志望でない受験者が増えたところで、合格しても辞退する人が多くなるだけです。

そこで学校はそれを見込んで募集定員より多めに合格者を出します。

それでも足りない場合は繰り上げになります。

ということは、実質倍率=受験者数÷合格者数 はそれほど変化しないのです。

 

例年を見ていますと、入試日程が変更になるとか募集定員が変更になるなどよっぽど大きな変更がない限り、実質倍率が大きく変わることはありません。

 

今年は東大寺の募集定員が176名⇒200名になりました。

約20%増量なので、受験者数が昨年と同じなら難易度は下がります。

どれくらいさがるでしょうか?

昨年の合格者数は361で募集定員()の約2倍でした。

同じ比率だと今年は400名以上合格を出すかもしれません。

となると昨年より40名以上の増加になります。

入試データによれば合格最低点付近(240点~279点)には381名の受験生がいますから、1点あたり9.5人いると考えられます。

40名合格者を増やすためには合格点を約4点下げればいいという計算になります。

偏差値にして1ポイント下がるかどうかくらいの変化ですね。

しかし、それを見込んで東大寺の志望者が2割増えたら例年通りのレベルになります。

 

 

新型コロナの影響は?

 

わかりません。

中学受験をする人の数が減るかもしれませんし、一部では私立中学の人気が上がっているという説もあります。

 

仮に人気が上がったとしてみましょう。

新型コロナの感染が広がり始めたのは2月くらいからです。

3月からは学校が休みになりました。

その時点で中学受験をしようと考えたとしても、塾が再開したのは5月です。

すぐに塾に通い始めてもまだ半年くらいしか経っていません。

そんな人たちがいくら多かったとしても、このブログを読んでいる受験学年のみなさんのライバルになるとは思えません。

全く気にする必要はないと思います。

 

では、新型コロナの影響で受験をやめる人はどれくらいいるのでしょうか?

経済的な理由が大きいとは思いますが、最難関レベルの学校を目指している家庭は高収入な人が多く、受験に備えて貯蓄している人も多いと思います。

むしろこんな状況だからこそ絶対に私立中学と考えているのではないかと思います。

したがって、最難関レベル、難関上位レベルの学校の競争率が下がるとは考えにくいです。

ひやかしのような記念受験は減る可能性があるので、見かけ上の倍率は下がるかもしれません。

ですが、レベルが下がるとは考えない方がいいと思います。

 

 

出願状況が意味するものとは

 

学校側が日々更新する出願状況。

それが意味するものとは何でしょうか?

 

あまり深い意味はありません。

願書受付作業の進捗状況でしかありません。

 

出願方法は学校によってさまざまですが、大きく分けると

・ネット(Web)出願

・郵送出願

・窓口出願

ですね。

 

この中で学校にとって最も処理がしやすいのはネット(Web)出願ではないかと思います。

保護者が入力したデータをそのまま処理できるので、いちいち誰かが入力する必要はありません。

入力ミスや未記入も出願の時点でチェックされますから、学校は最終確認だけで済みます。

処理が早ければそれだけ早く”出願状況”に反映されます。

 

窓口出願はその場で書類チェックが出来るので、郵送に比べると処理は少なそうです。

郵送された封筒を仕分けしたり、開封する作業も大変そうですね。

 

 

出願方法が複数ある学校は特に仕分け作業が大変そうです。

入試日程、出願方式、志望コース、男女、専願・併願などの区分によって受験番号が異なる学校は時間もかかると思います。

 

最も差が出るのは出願者数ですね。

受験者数が少ない学校だと200~300人くらい、多い学校だと2000人を越えます。

これに対してどれくらいの作業人員を確保できるかによっても作業時間は変わってきます。

 

出願期間が長い学校は時間がかかります。

大安の日に願書を出す人も多いので、日によって届く願書の数も変わるのです。

少ない時期にはある程度数がまとまってから作業する場合もあると思います。

冬休みを挟むと学校も休みになるので、願書の受付作業も止まります。

郵送の場合、締切日を過ぎてもまだ届きます。(当日消印有効)

塾からまとめて出願する連番受験もありますね。

 

最終的にはWebの出願状況を更新する人(先生?業者?)の作業次第ですね。

 

 

 

というわけで、毎日眺めていてもその数字から最終的にどれくらいになるか予想するのは無理です。

予想がついたところで、どうにもならないので無意味です。

しかし、その数字にあれこれ独自の見解をつけて、「頑張らなければならない理由」を作ることは出来ると思います。

 

 

倍率を気にする人

 

それでも倍率を気にする人もいると思います。

最終的な出願状況を見て受験校を決めようと思っている人です。

いわゆるW出願といって、同一日程の複数の学校に出願する人たちがいます。

入試直前までの仕上がり具合(プレテストの結果)、前受け校の結果、併願校の状況、精神状態などをふまえてギリギリになってどちらを受験するか決めるのです。

 

当日の朝になって受験校を決めた人を何人か知っています。

そんな決め方でいいのかと思う人もいるかもしれませんが、志望校が立て続けに不合格になって慌てて併願校を探し、前日に学校を決めて当日出願で受験し、その学校に入学する人も毎年たくさんいるのです。

それも「縁」という一言で片づけてしまいましょう。

 

 

 

倍率速報

 

すでに出願している人は志望校のWebサイトで確認しましょう。

そのページをブックマークしておくといいと思います。

 

Ed-net(がくあん)、日能研の受験速報はまだ動き出していないようです。

 

 

12月12日追記

 

日能研の受験速報が一部動き出しました。

SAPIXの受験速報もすでに動いています。