「できる」と「わかる」の違いについて考えてみましょう。
これ以外にも「知ってる」というのを入れると3種類になります。
さて、この3者が対決したら誰が勝つのでしょうか?
候補者リスト
「できる」
「わかる」
「知ってる」
どこかの総裁選ではありませんが、「できる」が勝つに決まってます。
出来レースですね。
よくテストが終わった後にゴチャゴチャ言う人がいます。
「できていたはずなのに」
「本当はできていた」
— いいえ、本当はできていません。
間違い直しをしなさいと言うと、
「わかるからやらなくて大丈夫」
— 大丈夫ならなぜできない?
「言われなくてもわかってる」
— わかっているならなぜすぐにやらない?
きっと「わかる」と「できる」の区別ができていないのだと思います。
ここでは
「できる」=問題が解ける、正解できる、結果を出せる
「わかる」=問題の意味はわかる、説明を理解できる (正解できるかどうかは不明)
「知ってる」=似たような問題をやった記憶がある、習った記憶がある (見たことがある・聞いたことがある)
の3つに分類してみましょう。
それ以外は「知らない」
テストの問題
〇基本問題・簡単な問題
これはだいたいみんなできます。
正解していたら「できる」と言っていいでしょう。
しかし、間違えていたら「できる」とは言えません。
でも、解き直したら正解できたりします。
それがテスト中にはできなかったということです。
それでも理解できていないわけではないので、「わかる」問題という区分にしておきましょう。
〇応用問題・難しい問題
上位クラスの生徒にとってはだいたい「できる」問題だと思います。
できていなくても、解説を聞けば納得すると思います。
それが「わかる」ということです。
下位クラスになると、授業で習ってなかったりすることもあります。
そうなると「知らない」問題ということになります。
習ったことがあっても、遠い昔なので記憶が定かでない場合は「知ってる」問題ということになります。
知ってるけど解けない問題です。
聞いてわかればいいですが、何回聞いてもよくわからないということもあります。
〇発展問題・超難しい問題
実力テストでは満点を取らせないための激ムズ問題が存在します。
トップクラスでも見たことがない問題が出てくることがあります。
説明を聞いてもわからないかもしれません。
「わかる」と「できる」の違い
例えばテレビを見ているとしましょう。
スポーツ番組ならプロ選手のプレーが流れます。
解説者の話を聞いていればなるほどと思うことがあります。
そう言われて見ていると、その選手がどういうことをやっているのかがわかるようになります。
「じゃあ、やってみて!」
って、できるわけないじゃないですか。
歌番組で日本人の歌手が歌っているとしましょう。
字幕が出ていれば歌詞もぜんぶわかります。
「じゃあ、歌ってみて!」
って、プロみたいには歌えません。
ダンスの振付もスローで見れば、どのように動いているのかがよくわかります。
「じゃあ、踊ってみて!」
って、そんなの無理ですよ。
これが塾の授業だとどうなるでしょうか?
大手塾のベテランプロ講師の授業です。
喋るのも上手くて、話も面白くて、もちろん教え方も上手です。
そんな先生が目の前で黒板をつかってスラスラ問題を解いてくれます。
すごくわかりやすいと感じるかもしれません。
「じゃあ、解いてみて!」
問題はそこなんです。
みんなそこがわかっていないんです。
球場で外野からヤジを飛ばすおっさんと一緒です。
「そこで打たんかい!下手くそ!」
じゃあ、お前やってみろや!
でも、野球観戦ってそういうものです。
ギャーギャー好き勝手わめいてストレスを発散させているのです。
プロを目指している高校球児なら絶対にそんなことはしないと思います。
プロのプレイを見て、何かを学び取ったら家に帰ってすぐ練習です。
プロでさえ毎日練習しているのに、それをただ見ているだけでできるようになるわけなどありません。
塾に行ってるだけで勉強が出来るようになると思ったら大間違いです。
成績上位の人はそれだけ練習しているんです。
それを生まれつきの能力が違うとか、地頭だとか、好き勝手言ってる人は外野のおっさんです。
ただのストレス発散です。
できる人になるにはどうしたらいいかわかりますよね?
そんなの言われなくてもわかってる?
「じゃあ、やってみて!」
