中学受験の世界にもいつかチャンスが来ると信じて頑張っている人がたくさんいます。
そういう人たちに面と向かって言ったりしたら可愛そうなのでこっそり呟きます。
いつかチャンスが来ると信じている人って、だいたいチャンスを逃す人です。
「まだ本気出していないだけ」とか言っている人とほぼ同じ人たちです。
チャンスというのはめったに来ないものだと思っているのだと思います。
だからこそチャンスが来たら劇的に変わるはずだと思っているのでしょう。
まるで宝くじの1等を当てるような話ですね。
それを信じることが悪いとはいいません。
ですが、チャンスというのはけっこうその辺に普通に転がっているものだったりします。
誰も気にもとめないような些細なものなのです。
ですから、多くの人が見逃しているのではないかと思います。
例えば今現在深刻な品不足で入手しにくいものだって、つい先日までは普通に安く買えたのです。
なのに、みんなが慌てて買いに行くから売り切れになるのです。
買えなかった人はチャンスを逃したということになります。
さて、中学受験の場合を考えてみましょう。
6年生の後半、12月くらいになるとさすがにみんな本気を出し始めます。
今まで勉強をサボっていた子でもようやく勉強をやるようになります。
ところがこの時期になると、通常授業の宿題、志望校別特訓の宿題、過去問などが山積みです。
そんなときにみんなが言うセリフが「もっと時間があったら」です。
どうにかして時間を作るためにみんないろいろ考えます。
いっそ学校が休みになってくれたらいいのに、とほとんどの人が考えるでしょう。
兵庫県の学校を目指している人は欠席日数が多いとまずいので簡単に休むわけにもいきませんね。
それでもさすがに1月に入るといよいよそんなことも言ってられなくなります。
願書も提出した後ですし、学校を休んで勉強する人が大多数になります。
もちろん、勉強するために学校を休むのではなく、インフルエンザの流行期ですから感染予防のためです。(笑)
ふだんあまり勉強しない子でも1日10時間くらいは勉強するようになります。(塾を含む)
これをその子の本気の状態(100%)と考えることにしましょう。
合計すると1ヶ月で300時間にもなります。
これだけの追い込みがあってこそ、第一志望校にギリギリ滑り込めると考えていいと思います。
実際に、合格者の3分の1~半数近くは最後の追い込みで合格を掴み取ります。
これを逃した人は「時間さえあれば」とか「もっと早くやっておけば」などと言います。
合格した人でさえ「もっと早くやっていたらもっと上を狙えた」などと調子に乗ります。
塾業界にはそんな言葉を信じる人は誰もいませんが、生徒や保護者はけっこうそれを信じているのかもしれません。
チャンスを掴み取るのは思ったより難しいのです。
目の前にチャンスがあったとして、それをどれくらいの確率で掴み取れるかを考えなければなりません。
その確率が低ければ、どれだけチャンスが来ても全然掴み取ることができないかもしれないのです。
例えばこの1ヶ月間、学校が休みになって時間がたっぷりあったという人も多いでしょう。
入試直前には喉から手が出るほど欲しい”時間”があるわけです。
毎日がチャンスの連続ですね。
そして、まだ1ヶ月も続きます。
本気を出したとして1ヶ月300時間(最難関レベルなら450時間以上)勉強できます。
それに対して、この1ヶ月で何時間勉強したでしょうか?
1日5時間頑張ったとして150時間になります。
しかし、300時間に対して150時間ですからチャンスの獲得率は50%です。
最難関志望なら33%にしかなりません。
現時点で志望校のA判定偏差値を超えている人ならそれでも大丈夫かも知れませんが、ギリギリ足りていない人は合格可能性がグンと低くなります。
一般的にその人を評価するときには過去の実績で判断します。
50%しか達成できていない人が「つぎは本気出す」といくら言ったところで、どうせ50%くらいだろうという予測をするわけです。
で、だいたいその予測は当たります。
いや、今度こそ本気で頑張るという人もいるかもしれません。
仮に次の1ヶ月全力で頑張って300時間勉強したとすれば、その月は達成率100%になります。
成績が良い月と悪い月がある人の場合はその平均値で判断します。
この場合、2ヶ月の平均で考えると75%にしかならないのです。
最難関志望ならようやく50%です。
では、そういう人はもう可能性がないのでしょうか?
それは現在の成績と志望校のレベルによります。
まだ十分に時間があるので、もう少し取り戻すことは出来そうです。
特にサボっていた人ほど大きく伸ばすことが可能です。
ただし、伸びたからといって届くとは限りません。
だからといって諦めたら試合終了です。
これから先多くの人が諦めていきます。
最終的には多くの学校が実質倍率2倍くらいに落ち着きます。
その真ん中より上に滑り込めればとりあえず合格はできるでしょう。
もう一度言います。
チャンスが来ないのではありません。
目の前にいっぱいあるのに全然掴めていないだけなのです。
それを掴み取る練習をしていかなければ本番でも掴めません。
中学入試は試験当日の点数で決まります。
ということはテストで点数を取る練習をしなければならないのです。
といってもいきなり難しい問題を時間内に解けと言っても難しいです。
ですから、ちょうど塾で習った範囲の問題を使って解く練習をすればいいのです。
さあ、テキストを開いて、1問あたり3分以内を目標に解いてみましょう!
(制限時間はふだんのテスト時間÷問題数を目安にしてください。)
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