最近、貿易と聞くと防疫に聴こえてしまう謎電の作者である。というわけで、明日午前5時に起きて早稲田へ行くことにした。羽田着が午前9時くらいなので、多分10時頃には会場に着けると思う。余談だが、サーモメータ有岡選手も観戦に来られる予定だ。


で、今回どこを応援するか非常に悩むところだが、一番優勝する可能性が高い激指を応援するのは、ありきたり過ぎるので、ここは優勝する可能性が全くなく、口が悪い上に足し算も怪しい男(特に名を秘す)が作ったYSSでも応援しようかと思っている。念の為書いておくが、足し算も怪しい男(特に名を秘す)と謎電の作者は、少々仲が悪いように外から見えるかも知れない。が、それは大変な誤解で[*1]、実のところはとてつもない犬猿の仲である。このことが余り知られていないのは非常に残念なことだ。それでは明日会場で会おう、諸君。


[*1] これがどのくらい誤解されているかを別のことに喩えるなら、「あうあう将棋は、au by KDDIのスポンサードを受けている」とか、「KDDI の iida ブランドは、飯田教授が関わっている」といった根も葉もない噂話に匹敵する。しかしながら、KDDIが選手権のスポンサーになったら、ますます混乱する気はする。

詰将棋メモで間接的に紹介された割に再生回数がぜんぜん増えてない。つまりは一般に知られていないんじゃないかと思ったので、ここでも紹介しようと思う。



今更紹介するまでない勝又先生の計算機将棋に対する関心度について語るネタを謎電の作者は結構持っている。一昔以上前(勝又先生がちょうど三段リーグを卒業された年)に二枚落を教えて戴いている時、「コンピュータ将棋は詰将棋をすばやく解くが、となれば必至問題も解けるのか?」という旨のご質問を受けた。その時私は、「1手必至すら必ず正しく解けるとは言えず、それ以上の手数では実用的に解けるレベルでない」といった意味のことを当時答えたと思う。


それにしても勝又先生は、技術的な話を一般に判り易く喩えるのが実に巧い。で、この動画の中で「受けが強くなった」といった話が出てくる。よく「アマチュアは受けが甘い」と言われるが、確かに昔と違い上位のプログラムは簡単な頓必至を起こさなくなった。これは評価関数が良くなったのか純粋な読みに因る成果なのか、多分両方だと思うが、そういった部分については確かにそろそろ卒業しつつあるような感じである。


余談だがこの中に第18回選手権の一部が紹介されている。悪徳元審判(特に名を秘す)と悪徳選手(特に名を秘す)の癒着を彷彿させる仲が良いシーンがある。カメラが捉えた決定的瞬間、これは面白いと思った(笑)

マイムーブ西村が、非常に興味深い話 を書いているので、ここでは計算機将棋がIOCも認める五輪公式種目化した場合で考えてみよう。


世界を獲っても足し算を間違えたら、
   審判「指導ーッ!」


太さ3センチくらいの枝をでスパッといってガッツポーズをとったら、
   審判「枝刈り一本ーーーッ!」[*1]


歳を誤魔化したら、
   審判「指導、指導ーーッ!!」


他人の論文を読んで「眠たくなった」などとのたまったら、
   審判「指導、指導、指導ーーーッ!!!」


若い才能の芽を摘み損ねたり、観客に向かって輪ゴムを飛ばしたら、
   審判「破門ーーッ!」


64という数字を見てコウフンしたり、「言った通り切れ負けじゃない」とか負け惜しみを言ったら、
   審判「退場ーーーーッ!」


LANの電源を落とした上に、会場に来るのにいかに苦労したかを壁に向かって唾飛ばしながら解説したら、
   審判「除名ーーーーーーーーッ!」


是非、これらの国際ルールを検討して頂きたいと謎電の作者は心から願っている。


[*1] 超E難度の大技で、技名は「ニシムラ」。国際計算機将棋連盟のルールでは、対局中に開発者がこの技を観客に披露すれば無条件で勝ちになる。 但し、失敗すると即座に反則負けになるので注意が必要である。

当初「謎電の作者-マイムーブ西村を千尋の谷底へ突き落とし、そこから這い上がって来たところを今度は奈落の底へ突き落としたついでに足し算も怪しい男(特に名を秘す)を本選シードから落とす男」というタイトルにしようかと思ったのだが、長すぎる上に確実に顰蹙を買いそうなので、それはやめておく。


08070601 前置きはこれくらいにして早速本題に入る。第18回選手権一次予選▲マイムーブ▽習甦戦の終盤について分析した結果を書いておく。で、左図が勝負の決している局面だ。この局面を謎電に分析させると、▲42と以下の必至があり先手マイムーブの勝ち、と判断する。本譜でもマイムーブは▲42とと指すが、勝ちを読みきっているわけではなく、詰めろではあるものの単に駒得になると判断してそう指したのだろう。その後、▽39銀▲18玉と進めてから▽53金打と受けるが、後手が持駒の銀を手放してくれたのでマイムーブから見て寧ろ読み易い局面になっている。ここからは2つの寄せ方がある。一つは▲22角成▽同玉▲32と以下の必至。本譜では▲32と▽44玉と進行しているがこれでも問題はない。が、その直後の手が悪かった。


08070602 結局勝ちを逃したのが左図の局面。マイムーブは▲53角成と指してしまうが、ここでは▲46銀以下の3手必至があった。具体的には▲46銀に▽同歩なら▲56金まで、▲46銀に▽55歩と受けて来るなら▲56銀までの必至。この局面で▲46銀が指せないようではまだまだワシの弟子にするわけにはいかん。余談だが、今謎電の作者の弟子になると、もれなくフォースの暗黒面を学べる特典が付いていたんじゃが残念だったなマイムーブ西村。


さて、以上のことは謎電の作者にとってはどうでも良い事で、ここからが大切な話だ。選手権昼食時、会場の外でのことだが、ある方と高い緊張感を持って時事放談[*1]中だった。要約すれば、


足し算を間違えるというのは、 計算機科学屋全体が
『数学の落ちこぼれ以前に算数レベルで破綻している』
と誤解され揶揄されるだけでなく、小学生の教育上
良ろしくない上に、自然環境破壊に直結する大問題ではないか


といった独自の理論を展開していたのだ。そう、正に計算機将棋界と地球人の未来を占う深い議論の真っ最中だったのである。そのような極めて建設的な議論を進めているところに、いきなしマイムーブ西村が謎電の作者に輪ゴムを飛ばしてきたのだ。一体何を考えとるのじゃこの男は!! もしワシの身に何か万が一のことがあれば、宮崎県の県民総生産額に影響を及ぼすだけにとどまらず、サブプライムローン問題による全世界同時金融パニックが起きかねないことが判っていないようだな。だいたいあの時の輪ゴムを拾ってゴミ箱に捨てたのが一体誰だか判っているのかマイムーブ西村。


それにCSAの会則で武力行使は禁止されていた筈だ、と思って調べてみたけど書いてない。。。書いてないじゃないか!! ならば憲法第9条違反の筈だ、と思って調べてみたら「武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」 、つまりは、国内紛争の場合は武力行使OKってことなのか!? いや、とにかく武力行使は駄目だ。女子大生の教育上よろしくない。もとより専守防衛が国是、それをいきなし先制攻撃するとは貴様それでも海軍兵学校卒の軍人か!? と言いたいが、いくらマイムーブ西村が広島県出身[*2]とはいえシャレが通じない気がするので、それはやめておく。ところでまさか女子大生相手に輪ゴム飛ばしてんじゃなかろうな。それはやめとけ。牡蠣と一緒に江田島の海の底に沈められかねん。


以上の話は軍機に属する。特に日米軍事情報包括保護協定に反するので、某女子(短期)大学現代漫談漫才学部の現役女子大生にはくれぐれも内緒で頼む。


[*1] 念の為に断わっておくが、爺々放談ではない。

[*2] 【訂正】山口県出身ということである。今度間違えるときは引き算にしようと思う。

「ああ、ついに出てきたか、その名が」と思って、コメント入れようと思ったのだが、どうも私はよっちゃんイカやね選手に嫌われていたようだ(笑) てか、コメント書けない事件が多発しているような気がする(汗)


某裏ブログでは紹介してたのだが、こっちではまだだったので、改めて紹介しよう。


やねうらお-よっちゃんイカを買いに行くのは控えてコンピュータ将棋に人生を捧げる男


その中の2008/06/06のアーティクル のコメントから引用する。


>k-zakko 2008/06/05 14:34 林忠一郎:将棋の結論とグラフ理論,コンピュータ将棋協会誌,vol.10,1997年8月
で、連続逆王手の千日手が存在しないことについて、「これは事実と思うが、まだ証明されていない」と触れられています。


ここで挙がった林忠一郎さんというのは、一応数学者である。しかも東大卒、専門は幾何。実は私は彼に会って話をしたことがある。あの論文は、飯田教授のところへ最初に送って査読してもらったと聞いている。で、もともと「将棋の結論とグラフ理論」の発端となったのは、約12年前に「駒音」というパソコン通信のBBSで、「ちゅうちゅう」というハンドル名の人が「連続逆王手の千日手というのはありえるのでしょうか?」とボードで質問されたのが事の始まりだったのだ、謎電の作者の記憶が正しければ、だ。その時、(名前は伏せるが)とあるプロ棋士は「有り得る」と言い、謎電の作者は「有り得ない」と言い切った。巧く順序立てて論理的に説明出来なかったが、その時の状況をチンピラコントで再現してみよう。


A 「たいへんだぁ、連続逆王手の千日手の非存在の証明に挑戦されてる人がいるらしいですぜ」

B 「なんだ、そんなことやってるヤツが居るのか。えらく暇なんだな」

A 「アニキぃ、そういう言い方はないんじゃないスかい?」

B 「あのなぁ、そんなんあり得るとするなら、既に具体的にそいう局面が判っているもんよ」

A 「はぁ、そんなもんですかい?」

B 「それが示せねえってことは、ない、ってことなんだよ、判ったか!!」

証明コントおわり)


08060501 以下、「2008-06-04 双方連続王手の千日手は成立しない 」から引用する。


>定理1とその証明を発見したときは、なんかもっとすんなり行きそうだったのだけど、その後、強い定理が発見出来ずに長引いた。ちょっと駒を動かして実際に配置してみれば双方連続王手の千日手が不可能なことは簡単に示せるが、エレガントに証明しようとするととても難しい。


私もそう感じる。何故そう感じるのかを説明するにはこのブログは狭過ぎる(汗) 数学者ポールエルデシュの言葉を借りれば、「数学はまだこの種の問題に応じる用意ができていない」といったところだろうか(どのくらい用意ができてないか、を別のことに喩えたかったのだが、ちょっと顰蹙を買いそうなのでやめておく)。


最後に、その林さんが「駒音」で発表されていた詰物の中で私が一番気に入っている作品を右上に一つ挙げておこうと思う。余詰があるとかないとか、といった議論はご遠慮願う。

謎電は今回エントリしてないが、とある足し算も怪しい男(特に名を秘す)に駄目押しのプレッシャ~を掛けるために個人的に柿木将棋を応援しにいくことにした。今年こそ、そう今年こそ、あの男に煮え湯を飲ませてくれると謎電の作者は信じている。因みに明日午後に会場に入る予定である。で、私を見かけたら是非「足し算も怪しい男(特に名を秘す)が作ったプログラムに勝っても自慢になりませんね」と声を掛けて欲しい。「そうだよな、足し算も怪しい男(特に名を秘す)が作ったプログラムに勝っても新鮮味がないよな」と返答したいと思う。


それはともかく、今回確かKFEndがエントリしてた記憶があるのだが、何故か名前が消えている。これにはちょっと私的に責任を感じる。せめて決勝戦くらいは観戦に来て欲しいのだが。というわけで靖国会場で逢おう、諸君。

私が岡崎正博(39)理事に最初に会ったのは、もうかれこれ12年程昔のことだ。場所はシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル&タワーズ、第6回コンピュータ将棋選手権の懇親会である。当然ながら私の方から足を運んだのは言うまでもない(汗)


謎電は記録上第7回からのデビューだが、実は第6回からエントリしていた。が、諸般の事由により出場を辞退することになった。そのことを電話で連絡するだけというのは将来的に信用問題になりかねないと思い、挨拶だけでもと会場に足を運んだのが事の始まりである。余談だが、会場に着いて私が最初に挨拶したのはマエストロ柿木選手である。何故なら、当時柿木師匠が選手権の参加申し込みの受付をされていたからだ。


さて、以下に岡崎正博(39)理事が話していた内容をそのまま書く。12年も前のことなのでところどころ不正確なのはお許し願いたい。

・司葉子と一緒に「平凡」のグラビアを飾ったことがある。


ううぅ、すみません、なにぶん古い話なので、それだけしか覚えてません(汗)当時の私は岡崎正博(39)理事の話を聞けば聞くほどこの人は老人変人かも知れないと思った。しかしながら私も人の事は言えないので、寧ろ岡崎正博(39)理事に対し妙な親しみを感じたのも事実である。


その第6回選手権の懇親会の時、岡崎正博(39)理事と「チェスの可能ゲーム数の算出方法は、もともとシャノンが考え出した筈だが、あの方法や数字を引用するのは微妙に問題があるのではないか」みたいな話をしていた。そしたらいきなし岡崎正博(39)理事が「おおーい、松原君、この人が松原君に何か文句があるってよおー」とか言い出して、突如松原教授を呼んでしまったのである。そういうこともあって松原教授と少し深い議論になったのだが、その内容の詳細は割愛させて頂く。


その後、岡崎正博(39)理事を新宿5?丁目あたりで頻繁に見かけていた。当時私は富久町に住んでおりその周辺に岡崎正博(39)理事の職場があったということである。そういう訳で例の「新宿2丁目ベローチェ事件」が突発的に起きたのは、計算機科学の神様の思召しであったのかも知れない。

話は少し逸れるのだが、日本将棋連盟の米長邦雄(18)会長は、正確には米長邦雄(S.18)会長と表記すべきであることは周知の事実である。同様に、岡崎正博(39)理事の場合は、岡崎正博('39)理事と表記した方が事実に限りなく近くなるのではないかと謎電の作者は分析している。が、公正取引委員会から不正表示の改善命令が出るまでは、今後も「岡崎正博(39)理事」として活躍して頂くつもりである。

詰将棋メモで採り上げてもらうとは、出世したようだなマイムーブ西村。


http://toybox.tea-nifty.com/memo/2008/01/post_5e7e.html より引用。


2008年1月13日~

しかも、テリトリー(その6)のような過激な冗談は、謎電の作者的にウェルカムだ。そこで、そのオチだが、ちょっと一身上の都合により(汗)、謎的電棋は一旦フリークラスに転向することにした。従って、九州の領土図は次のようになる。

08011701 A 「てぇへんだぁ。CSA縄張り図に修正案が出てますぜ。」

B 「げげっ。」
A 「アニキぃ、これは謎的電棋は引退ってことですかぃ?」

B 「滅多なことは言うもんじゃねぇ。『フリークラス転向』って書いてあるじゃねえか。」

A 「選手権に『フリークラス』ってあるんですかぃ?」
B 「ない。ありていにいえば、『カンキ化』ってことだな。」

A 「しかしアニキ、沖縄の西側の係争中って何でやんしょ?」

B 「ああ、ありゃ尖閣諸島のあたりだな。国際政治問題に足を踏み込むわけにはいかねぇってことだ。」

A 「ところでアニキ、柿木将棋の縄張りがまったくないようですが大丈夫なんですかぃ?」

B 「あ゛。」

A 「アニキィ、『あ゛』ってなんですか、『あ゛』って、、、まさか忘れてたんじゃないっすよね?」

B 「ババババカヤロー、忘れるわけねぇだろう、計算機将棋界のドン、現実の世界で喩えれば山口組組長じゃねぇか、本来『新鮮味がない』とか抜かしたら、親分思いで血の気の多い若い衆が勝手に動いて、その日の内にフクロにされスマキにされ、次の日には荒川か多摩川の土手でホリエモンなんだよ、滅多なことは言うもんじゃねえ!!」

A 「アニキ、ホリエモンじゃなくてドザエモンですって。あと言っておきやすけど、マエストロ柿木選手は町田ですからね。」

B 「おう、知ってるよ、知ってたよ。次のバージョンで載せとくよ、YSSより大きい縄張りでな、示しがつかねぇからな。」
(コント終わり)


小谷先生の本です。


http://www.saiensu.co.jp/?page=book_details&ISBN=ISBN4910054701173&YEAR=2007

webから注文するとサイエンス社から確認のメイルが来ますので、速攻で「内容を変えずそのまま返信」してください。そうしないと注文が確定しません。bitの時代からそうですが、小谷先生の書き物は読み易いのでお奨めします。bitが廃刊になって久しく、先生も生活が非常に苦しいんじゃないかと思って私も買いました。これでババロアシュークリームにイチゴショートもついでにとれるくらいにリッチになって頂ければと思います。


ところで7年くらい前の懇親会だったと思いますが、小谷先生は「(機械)学習は今後のコンピュータ将棋の棋力を向上させる有力な手法になる」旨の話をされていたと思います。当時私は、そのお話をあまり信じてなかったので、今考えると物凄い「先読み」だったのだなあ、と思っているところです。

本業とその他の事情によりお休みしていた。既に古い話になってしまったが、コンピュータ将棋協会blog 内で興味深いご提案を拝見したのでここで紹介し、謎電の作者の感じたところを書いておこうと思う。


引用元:十八世 “人間” 名人


> 人間vsコンピュータでは、コンピュータに消費電力制限を課す、というのも、環境の世紀の対決の一案かもしれません。


CSAの総意ではなく一理事としてのご提案であろうと思う。この件は私の仕事に非常に関係した事柄で、個人として賛同したいところである。仕事上、地球環境への負荷を減らすことが一番の理由だが、それ以前に時の竜王・名人と平手で戦える日が来た時、相手より遥かにエネルギを使って勝ったところで、それでは勝ったうちに入らないと思えるからだ、人間とクルマが100mダッシュで競っても意味がないように。そこで人間対計算機の試合がフェアと言えそうな計算機側消費電力制限案を一つ出そうと思う。


先ず、人間の消費電力を計算してみる。人間が生きていく為に必要なエネルギは、栄養学でいう生理的熱量(単位[Cal])を用いて計算するが、これは簡単に電力量に換算出来る。具体的には1[Cal]=約1.136[Wh]となっている。人間側が3,000[Cal]を1日で消費するなら、フェアだと言える計算機側の1日分の消費電力量は3,408[Wh]となる。この電力量を24時間で均等に使うとするなら、平均消費電力は142[W]となる。もう少し正確に書くなら、そのエネルギの内、脳で使われているのは約1/3なので、真にフェアだと言えるプロセッサの消費電力は高々50[W]程度となる[*1](人間は寝ている時に省電力スリープモードに入るが、ここでは「平均」という意味で)。


「(2日制で)人間が寝ている時は電源を切る」みたいな話がどこかにあったような気はするが、それはちょっと無謀なので「総消費電力量しばり」が妥当かと思う。ここでは(プロセッサのみで)50[W]としたが、正直これは現行入手出来るプロセッサの性能では非常に厳しい条件だ。しかしながら5~10年先を見据えた世紀の対決で、人間側が納得できる最低限満たすべき(もしくは技術屋が達成すべき)条件ではないかと考える謎電の作者である。


[*1] その程度の熱量で抑えないと、人間の脳内ではたんぱく質が変質し細胞が死んでしまう。余談だが十年程前、羽生は史上最強の棋士か否か、が議論になったことがある。勿論「大山より強いか否か」という意味だが、その議論は「羽生は、扇子+寝癖ヒートシンクという画期的な冷却システムでその頭脳を冷していたが、大山は扇子はあってもヒートシンクがついてないので史上最強は羽生の筈である」という結論に達し、ほぼ万人が納得していた。←コレが今回のオチである(汗)