当初「謎電の作者-マイムーブ西村を千尋の谷底へ突き落とし、そこから這い上がって来たところを今度は奈落の底へ突き落としたついでに足し算も怪しい男(特に名を秘す)を本選シードから落とす男」というタイトルにしようかと思ったのだが、長すぎる上に確実に顰蹙を買いそうなので、それはやめておく。
前置きはこれくらいにして早速本題に入る。第18回選手権一次予選▲マイムーブ▽習甦戦の終盤について分析した結果を書いておく。で、左図が勝負の決している局面だ。この局面を謎電に分析させると、▲42と以下の必至があり先手マイムーブの勝ち、と判断する。本譜でもマイムーブは▲42とと指すが、勝ちを読みきっているわけではなく、詰めろではあるものの単に駒得になると判断してそう指したのだろう。その後、▽39銀▲18玉と進めてから▽53金打と受けるが、後手が持駒の銀を手放してくれたのでマイムーブから見て寧ろ読み易い局面になっている。ここからは2つの寄せ方がある。一つは▲22角成▽同玉▲32と以下の必至。本譜では▲32と▽44玉と進行しているがこれでも問題はない。が、その直後の手が悪かった。
結局勝ちを逃したのが左図の局面。マイムーブは▲53角成と指してしまうが、ここでは▲46銀以下の3手必至があった。具体的には▲46銀に▽同歩なら▲56金まで、▲46銀に▽55歩と受けて来るなら▲56銀までの必至。この局面で▲46銀が指せないようではまだまだワシの弟子にするわけにはいかん。余談だが、今謎電の作者の弟子になると、もれなくフォースの暗黒面を学べる特典が付いていたんじゃが残念だったなマイムーブ西村。
さて、以上のことは謎電の作者にとってはどうでも良い事で、ここからが大切な話だ。選手権昼食時、会場の外でのことだが、ある方と高い緊張感を持って時事放談[*1]中だった。要約すれば、
足し算を間違えるというのは、
計算機科学屋全体が
『数学の落ちこぼれ以前に算数レベルで破綻している』
と誤解され揶揄されるだけでなく、小学生の教育上
良ろしくない上に、自然環境破壊に直結する大問題ではないか
といった独自の理論を展開していたのだ。そう、正に計算機将棋界と地球人の未来を占う深い議論の真っ最中だったのである。そのような極めて建設的な議論を進めているところに、いきなしマイムーブ西村が謎電の作者に輪ゴムを飛ばしてきたのだ。一体何を考えとるのじゃこの男は!! もしワシの身に何か万が一のことがあれば、宮崎県の県民総生産額に影響を及ぼすだけにとどまらず、サブプライムローン問題による全世界同時金融パニックが起きかねないことが判っていないようだな。だいたいあの時の輪ゴムを拾ってゴミ箱に捨てたのが一体誰だか判っているのかマイムーブ西村。
それにCSAの会則で武力行使は禁止されていた筈だ、と思って調べてみたけど書いてない。。。書いてないじゃないか!! ならば憲法第9条違反の筈だ、と思って調べてみたら「武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」 、つまりは、国内紛争の場合は武力行使OKってことなのか!? いや、とにかく武力行使は駄目だ。女子大生の教育上よろしくない。もとより専守防衛が国是、それをいきなし先制攻撃するとは貴様それでも海軍兵学校卒の軍人か!? と言いたいが、いくらマイムーブ西村が広島県出身[*2]とはいえシャレが通じない気がするので、それはやめておく。ところでまさか女子大生相手に輪ゴム飛ばしてんじゃなかろうな。それはやめとけ。牡蠣と一緒に江田島の海の底に沈められかねん。
以上の話は軍機に属する。特に日米軍事情報包括保護協定に反するので、某女子(短期)大学現代漫談漫才学部の現役女子大生にはくれぐれも内緒で頼む。
[*1] 念の為に断わっておくが、爺々放談ではない。
[*2] 【訂正】山口県出身ということである。今度間違えるときは引き算にしようと思う。