官公庁だけに適用される「準祝日」も含めると年間18日にも達するほど多いタイの祝日 | アジアで競う企業と人材を応援するブログ

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タイでは昨日8日は祝日のため休みであった。

否、正確に記すと、6日の祝日の振替休日であった。

前職でマレーシアで働きながら、

タイでの事業化調査を開始したのが2003年半ば。

既に10年が経過しようとしているが、

その頃調査を実施しているなか驚いた事実があった。


それはタイにおける祝日の多さであった。

年間の祝日は15日にもおよぶ。

さらにいえば、年間でみても、今月と来月がやたらと多い。

4月は計4日、5月も計3日あり、

この2ヶ月だけで年間の約半分を占める計算だ。


先週末から3連休を楽しんだタイの人々が、

それよりも長い連休を今週末から待っている。

当ブログでも毎年採り上げている「ソンクラーン」である。

正式な休日は3日しかないが、

今年はソンクラーン開始日の13日が土曜日にあたり、

振替休日などで5連休となっている。


公的機関や民間企業に関係なく、

実際は有給休暇も併せて取得するため、

ほとんどのタイ人は9連休、長い人であれば

2週間にも及ぶ連休を楽しむことになる。


いずれにしても、祝日がここまで多いと、

祝日が集中している4月では、営業実績に影響を与える。

日本でも営業日が少なくなる2月、

盆休みや夏休みの8月、

年末の12月など、売上金額に影響があるだろう。



人材紹介事業の場合、実際の売上ではなく、

売上が決定するという意味での成約においては、

やはり営業日数は結構影響がある。

4月はそんな意味で、多くの企業や店の経営者は、

成約や売上などの予測を多少低く見積もり、

ソンクラーンが到来してもその終焉を待ち、

休みモードから早く脱し、通常の営業体制へと

すぐに戻す必要があるといえるのかもしれない。


話を冒頭のタイの祝日に戻そう。
タイにおける祝日に関して記すと、

タイでは「準祝日」のような概念も存在する。

これは、法的には正式な祝日ではないため、

民間企業には関係がないが、

銀行や官公庁などで祝日とされている休日である。

年間で計3日ほどあり、来月5月にも1日ある。

タイでは少数派ではあるが、中国系のタイ人が祝う

旧正月もそのうちのひとつ。

現地の中華系企業では祝日として扱っている。

また仏教関連の祝日も数日あるが、

毎年正確な日が決まっていない。

毎年、後半になって翌年の祝日が正式に決定される。


タイで事業を行うとなると、タイの祝日も頭に入れなければならない。

タイにおける祝日は、DITP「タイ国政府貿易センター」の

以下サイトが、今回検索したいくつかのなかで最もわかりやすいと思えた。
http://japan.thaitrade.com/trade/holiday.html
タイの祝日の多さが実感できるのではないだろうか。